国会が終わりましたね。
今回の国会を振り返ってみると、私が一番感じたのは「国民生活に直結する課題は後回しになった」という印象でした。
選挙期間中は、どの政党も「物価高騰への対応」が大きなテーマでした。
減税、現金給付、家計支援など、さまざまな案が示され、「生活を守る」という言葉を何度も耳にしました。
特に与党内では、食料品の消費税を0%にする案なども話題となり、多くの国民が「何らかの生活支援策が早い段階で実現するのでは」と期待したのではないでしょうか。
実際、それだけ物価上昇によって家計への負担を感じている人が増えているということの表れだったように思います。
しかし、国会が始まってみると状況は少し違っていました。
消費税減税については「レジなどのシステム改修に時間がかかる」「準備期間が必要」といった理由が示され、実施は先送り。
現金給付を含めた新たな経済対策についても、大きく前進したとは言い難い状況でした。
もちろん、減税や給付といった政策は財源とのバランスや制度設計も必要ですから、簡単に決められるものではありません。
だからといって、「生活が苦しい」という声が多く上がっている今、その議論自体があまり前面に出てこなかったことには少し物足りなさを感じました。
一方で、国会では皇室典範や副首都構想など、日本の将来に関わる重要なテーマについて議論が進められていました。
これらが重要ではないと言いたいわけではありません。
むしろ、長期的な国家運営を考える上では避けて通れないテーマでしょう。
ただ、物価高で毎月の家計に頭を悩ませている人からすれば、
「その前に今の生活を何とかしてほしい」
そう感じる人も少なくないのではないでしょうか。
昨年にはガソリン税の負担軽減や所得控除の拡充など、一部の経済対策が進みました。
その効果を見極めたいという考え方も理解できます。
しかし、その一方で物価の上昇は止まりません。
食品も日用品も光熱費も、値上げは一度きりではなく、何度も繰り返されています。
賃上げは多くの会社で年に一度あるかどうか。
ボーナスも、大企業や公務員であれば増えているというニュースを見かけますが、中小企業や個人事業では、そこまで恩恵を受けられていないケースも少なくありません。
物価だけが毎月のように上がり続け、収入はなかなか追いつかない。
そんな状況が続いている家庭も多いはずです。
だからこそ、家計を支える政策がもう少し優先されるのではないかと期待していました。
もちろん、国会で経済政策が全く議論されなかったわけではありません。
ただ、結果として新たな目玉となる対策は見送られ、「今は様子を見る」という印象が強く残りました。
これから先、景気や物価が落ち着けば結果的に「慎重な判断で良かった」という評価になる可能性もあります。
逆に物価上昇が続けば、「もっと早く手を打つべきだった」という声が強まるかもしれません。
政策は後になって初めて評価されるものでもあります。
それでも、選挙で「国民生活を守る」と大きく掲げていたからこそ、期待していた人ほど少し肩透かしを食らったような感覚になったのではないでしょうか。
私自身も、長期的な国家運営と同じくらい、今まさに生活費の負担に悩んでいる人への対策を優先してほしかったという思いがあります。
少なくとも、この先しばらくは今の物価水準と向き合いながら生活していくことになります。
だからこそ、「今困っている人」に寄り添う政策も、もう少し前に進めてもらえたら良かったなと感じた今回の国会でした。
みんな生活には困ってないという判断だったのでしょうか。
そうではないと思いたいからこそ、次の国会では目先の生活を支える政策にも、もう少し力を入れて議論してもらえることを期待したいですね。