この夏は例年以上に暑く、熱中症対策も兼ねてコンビニのスムージーを買う機会が増えました。
そんな話をしていた時のことです。
「最近暑いから、セブンイレブンのスムージーを毎日のように飲んでるよ~」
そう話したところ、返ってきた言葉が意外でした。
「えぇ?なんでセブンイレブンなの?あそこって自分で機械に入れて作らないといけないじゃん。あそこのローソンなら店員さんが全部作ってストローまで刺して渡してくれるんだから、そっちの方が良くない?」
「えっ……作るのそんなに手間?」
こんなやり取りになりました。
どうやらその人にとっては、
「同じような商品なら、自分でやる必要がない方を選ぶのが当たり前」
という感覚だったようです。
私はローソンのスムージーを飲んだことがないので味の比較はできませんが、少なくともセブンイレブンのスムージーを作る作業はそこまで大変ではありません。
冷凍カップを機械にセットしてボタンを押すだけ。
数十秒もあれば完成します。
価格も品質も同じくらいなら、確かに店員さんにやってもらった方が楽なのかもしれません。
でも私からすると、その程度の手間なら全く気にならないんですよね。
むしろ店員さんを待たせるより、自分でサッと作った方がお互い楽なんじゃないかなと思ってしまいます。
セルフサービスにすることで人件費を抑え、その分価格を維持したり商品開発に回したりできるのであれば、その仕組みは十分意味があるとも感じます。
一方で、ローソンが店員さんが作るスタイルを採用しているのであれば、それはそれでサービスの一つでしょう。
「作ってもらえる特別感」を演出して他店との差別化を図るというブランディング戦略なのかもしれません。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、私にはその「作ってもらえる」という理由だけで、普段の生活動線を変えてまでローソンへ行こうとは思えないんです。
私の行動範囲にはセブンイレブンが何店舗もあります。
一方でローソンは少し離れた場所。
その数十秒の作業を減らすためだけに車を走らせてガソリンを使う方が、よほどもったいない気がします。
もし「あっちの方が美味しいよ!」という話なら分かります。
味が違うなら、そのために足を運ぶ価値はあります。
でも理由が「作ってくれるから」。
そこまで違うものなのかなと思ってしまいました。
そう考えていると、最近はこういう場面が増えた気がします。
ガソリンスタンドならセルフよりフルサービス。
飲食店なら食器は返却したくない。
セルフレジより有人レジ。
コンビニでもボタン一つ押すことすら面倒。
もちろん、お金に余裕がある人が時間を買うという考え方はとても合理的です。
数分の時間を節約するためにサービスへお金を払うのは立派な価値観です。
しかし最近は、「時間を買う」というより、「ほんの少しの手間すらやりたくない」という感覚が強くなってきているようにも感じます。
便利なサービスが増えること自体は素晴らしいことです。
ただ、その便利さに慣れすぎると、自分でできることまで「面倒だからやらない」という考え方になってしまうのは少し怖い気もします。
ボタンを押すだけ。
食器を返却するだけ。
給油ノズルを握るだけ。
ほんの数十秒の作業でも「面倒だから誰かやって」と思うようになってしまうと、人間はどんどん自分で動かなくなっていくのかもしれません。
技術の進歩で便利になることは歓迎です。
でも、便利さに甘えすぎて、自分でできることまで手放してしまう。
そんな時代になりつつあるのかなと、コンビニのスムージーをきっかけに少し考えさせられました。
このまま便利さだけを追い求めていった先、人間は一体どこまで「自分でやらない生き物」になっていくのでしょうね。