今回新刊に変わったのはこちらの2冊

サンゲツの不燃認定壁紙を集めた【FAITH】と【eセコウクロス】の2冊です。
ちょっと時間が無かった為、表紙を見て中身をざざっとしか見れなかったのですが、私の注目していたポイントが改善されているかな?っと思って見てみました。

ここ1年ちょっとの間で材料費が約1.4倍値上りしておりますので販売希望小売価格【定価】の設定がきちんと値上げしてあるのかという部分です。
写真の通りなのですが、まったく今まで通りの価格が記載してありました。
20年以上カタログ開いていますが、価格がまったく変わりません。正確には施工店への卸価格は変わっているのに定価はまったく変わらないという所です。
一般的に壁紙などの内装材というのは工事とセットで販売となる商品にもかかわらず、見た目上の商品の価格が上がってこないと、工事費だけを値上げしているように世間からは捉えられています。
一般の消費者の賃金がアップしてこない状況で傍目から見ると職人さんの工賃が上がっているから値上げをしているように捉えられてしまい、「何で買う側の賃金上がってないのに職人さんの工賃アップの為に値上げしないといけないの?」という意見もチラホラ聞こえています。
以前サンゲツの安田社長が日経デジタルのインタビューに応えられていた時には、「内装業界を良くしていくために、適正な利益を確保していけるようにしていくには値上げが必要で、そうやって後進の職人さんの育成も含めた業界の改善をしないといけない」というようなことを言われていました。
しかしその中身は、サンゲツなど商社メーカーの利益だけしっかり上がり、実働している装飾屋や職人さんが非難の的になったり値上げを反映できず苦しい状況になっています。
自己保身のための材料の表示価格を上げないというやり方はもう卒業して欲しいところですね。
もう一点気になる点が。【1090円/㎡】と記載されていますが、商品の販売単位は【m】ですので㎡表記には違和感を感じます。
実際1m×1mの【1㎡】を壁紙貼ろうとすると最低でも2mになります。すると実際の1㎡の単価は【2000円/㎡】という事になります。
実際に販売・施工する単位に見合わない表示には違和感を感じますね。
先程の業界の改善の話で言うと実情に合わせた表記にするところから始めて欲しいところですね。
業界最大手としてのサンゲツの立場からするとそういったところから改善していかないと、この業界に先が無いのかな~っと思ってしまいました。

