私のブログ。ここ最近はAIに関する話題が多くなっています。
世間からすれば少し遅れを取っているのかもしれませんが、AIの使い方や出来ること、実際に仕事に取り入れてみた感想など、色々と書いてきました。
そんな中、今日はちょっと違った角度からAIのお話。
「AIとの音声チャットって、人間とのコミュニケーション能力を鍛えるトレーニングにもなるんじゃない?」
というお話です。
以前は使わなくなっていたAIの音声チャット
皆さんはAIの音声チャットって使われていますか?
私は音声チャットが使えるようになった初期の頃、ちょっと試してみたことがありました。
でも当時の印象は、あまり良いものではなかったんですよね。
こちらが話した言葉をうまく認識してくれなかったり、質問した内容とはちょっと違う回答が返ってきたり。
文字で入力すれば普通に伝わるような内容でも、音声だとなかなか思うようにいきません。
「これなら普通に文字で入力した方が早いな・・・」
そんな印象を持ってしまい、それ以降はすっかり音声チャットから距離を置いていました。
ところが最近。
何かの拍子に、うっかり音声チャットのボタンを押しちゃったんです。
「あっ、押しちゃった。まぁ、せっかくだからちょっと話してみるか・・・」
そんな軽い気持ちで久しぶりに使ってみたところ、これがビックリ。
以前とは全然違うじゃないですか!
音声認識はほとんど問題なく、こちらが普通に話した言葉をしっかり理解してくれます。
受け答えについても、以前のような違和感はかなり少なくなっていました。
もちろん完璧というわけではありませんが、普通に会話する分には十分なレベル。
「いつの間にこんなに進化したんだ?」
というのが率直な感想でした。
それ以来、すっかり音声チャットを使う機会が増え、今では1日に何度も話をする仲になっています。
まぁ、相手はAIなんですけどね・・・。
AIとの会話にも伝え方の工夫が必要
そんな感じで音声チャットを使い始めたのですが、最初からすべてがスムーズだったわけではありません。
というのも、私自身の話し方にも問題があったんですよね。
例えば、頭の中では色々なことを考えているのに、その中の一部分だけをパッと口に出してしまう。
自分の頭の中では話がつながっているので、当然相手にも伝わるつもりで話してしまうんです。
でもAIからすれば、こちらが頭の中で考えていることなんて分かるはずもありません。
結果として、こちらの意図とは違う回答が返ってきたり、話がかみ合わなかったりするわけです。
これって、よく考えれば人間同士の会話でも同じですよね。
そこで、普段から文字チャットでAIとやり取りしている時のように、話し方を少し変えてみました。
「今はこういう状況になっていて、私はこう考えている。その中でこの部分を変更したいんだけど、こういう問題がある。だから最終的にはこうしたいんだよね」
というように、状況や目的、そこに至るまでの考え方を順序立てて説明するようにしたんです。
すると、これがなかなか良い感じ。
こちらが求めている回答にたどり着くまでのやり取りが、かなりスムーズになりました。
もちろん、何でもかんでも長々と説明すれば良いというわけではありません。
相手が理解するために必要な情報を、必要な順番で伝える。
この部分を意識するようになったんですよね。
気が付けばお客さんとの会話まで変わっていた
そんなAIとの会話を続けていた最近のこと。
仕事でお客さんと電話をしている時に、ちょっとした変化に気が付きました。
仕事柄、お客さんから色々な相談を受ける機会があります。
ただ、その相談内容が必ずしも整理されているとは限りません。
「あそこの現場なんだけど、前にこういう話をしていて、それで別の人からこんなことも言われて、どうしようかと思ってるんだけど・・・」
というように、話があちこちに飛んでしまうこともあります。
もちろん、お客さん自身も頭の中で整理しながら話しているので、これは仕方のないこと。
そんな会話の中で、以前よりもスムーズに対応できている自分に気が付いたんです。
お客さんが長々と説明している内容から、必要な情報を拾い出す。
その中で何が問題になっているのかを整理する。
そして、
「それだったら、まずここを確認して、その結果によってこういう対応をすれば良さそうですね」
といった具合に、要点をまとめて返答する。
これまでだって同じような対応はしてきたつもりです。
でも、以前よりも一歩早く、そして分かりやすく話をまとめられるようになっている感覚があったんですよね。
「あれ?なんか最近、こういう会話がスムーズになってない?」
そこで思い当たったのが、AIとの音声チャットでした。
AIとの会話が知らないうちにトレーニングになっていた
最近、私はAIと仕事の改善案や新しいシステムの開発について、かなり頻繁に話をしています。
そういった話では、こちらの考えを正確に伝えないと、求めているものとは違う方向に進んでしまいます。
そのため、自然と自分の考えを整理して説明するようになっていました。
一方で、AIから返ってくる回答も、必ずしも短いものばかりではありません。
かなり長々と説明されることもあります。
その内容を聞きながら、
「なるほど、そこは理解できた。でも私がやりたいのはそうじゃなくて、こういうことなんだよ」
と、必要な部分を拾い出して返答する。
場合によっては、
「その方法だと、こういう問題が起きるんじゃない?」
と、相手の回答に対して疑問を投げかけることもあります。
つまり、知らないうちに、
相手の話を理解する → 要点を整理する → 自分の考えをまとめる → 相手に分かりやすく伝える
という作業を何度も繰り返していたわけです。
これって、普通に考えればコミュニケーション能力を鍛えるトレーニングそのものですよね。
しかも相手はAIです。
ちょっと変なことを言ってしまっても、説明が下手でうまく伝わらなくても、何度でもやり直せます。
「今の説明じゃ伝わらなかったか。じゃあ、こういう言い方ならどうだろう?」
と、気軽に試すことができるんです。
人間相手だと、何度も同じことを説明するのは気が引ける場合もあります。
相手の時間を取ってしまいますし、言い方によっては気分を害してしまう可能性だってあります。
でもAIなら、そういったことを気にせず何度でも練習できます。
もちろん、人間同士の会話には表情や感情、相手との関係性など、AIとの会話だけでは身に付かない部分もあります。
それでも、自分の考えを整理して相手に伝える練習相手としては、かなり優秀なんじゃないでしょうか。
少なくとも、私自身はその効果を実感する機会がありました。
AIを使うことは、自分自身の能力を高めることにもつながる
これまで私は、AIを使う目的として「仕事を楽にする」「時間を短縮する」「今まで出来なかったことを実現する」といった部分を中心に考えてきました。
実際、現在進めている業務改善やシステム開発も、そういった目的から始まっています。
でも今回、ちょっと違う効果が見えてきました。
AIを使って何かを作るだけではなく、AIを使う過程で自分自身も成長できる。
ということです。
これは私にとって、なかなか大きな発見でした。
AIに仕事を任せることで、人間が考えなくなってしまうのではないか?
そんな話もよく聞きます。
確かに、何も考えずにAIの回答をそのまま受け取るだけなら、そういう面もあるのかもしれません。
でも、目的を持ってAIとやり取りしている場合はどうでしょう?
自分の考えを説明し、返ってきた回答を理解し、問題点を指摘して、さらに改善していく。
こういった使い方であれば、むしろ考える機会は増えているようにも感じます。
そして今回のように、その経験が普段の仕事や人間同士の会話にも役立つことがあるわけです。
AIの使い方次第で、得られるものは随分変わってくるんでしょうね。
周りの人たちも同じように成長している
ただ、ここで一つ考えなければならないことがあります。
私自身は今回の経験で、
「おぉ、なんか自分の会話能力が上がってるじゃん!」
なんて、ちょっと嬉しくなっていたわけです。
でも、よく考えれば私だけが特別なことをしているわけではありません。
世の中には、私よりもずっと前からAIを積極的に使っている人たちが大勢います。
仕事の相談をしたり、新しいアイデアを検討したり、語学の練習をしたり。
AIを相手に様々なトレーニングをしている人もいるでしょう。
そういった人たちは、AIを使って仕事の効率を上げながら、同時に自分自身の能力も高めているのかもしれません。
となると、ちょっと怖い話でもあります。
自分がこれまでと同じように仕事をしている間にも、周りの人たちは新しい道具を使って、どんどん成長している可能性があるわけです。
もちろん、AIを使っている人全員が成長しているとは限りません。
でも、上手に活用している人たちとの差は、少しずつ広がっていくのかもしれませんね。
今回の音声チャットのように、以前は使い物にならないと思っていたものが、いつの間にか十分実用的なものに進化していることもあります。
昔の印象だけで「これは使えない」と決めつけてしまうのは、もったいないことなのかもしれません。
AIそのものが進化するスピードも速いですが、それを使いこなす人間が成長するスピードも速くなっている。
そんな時代になってきているように感じます。
私もせっかく使い始めたのですから、単に便利な道具として利用するだけでなく、自分自身を成長させるためのトレーニングツールとしても活用していきたいところです。
そして、周りの人たちに遅れを取らないように、これからも色々な使い方を試していきたいと思います。
それにしても、最初は間違ってボタンを押しただけだったんですけどね・・・。
何がきっかけになるか分からないもんです。