お盆休み。
色々やることもありましたが、それ以上に時間を持て余してしまうところもありましたので、案の定というか予定通りというか、パチンコ屋さんに行く機会が多くありました。
これまでも一応、色々と立ち回りを考えて動いてはいました。
ただ、振り返ってみれば基本的にはすべて「感覚」なんですよね。
自分がお店に行ったタイミングで空いている台を見て、それまで打っていた人のデータを確認する。
「これなら打ってもいいかな?」
「そろそろ当たりそうじゃない?」
「この店なら今日はこの辺かな?」
そんな自己解析をしながら打つ台を決めていました。
もちろん設定や天井、ゾーンなど最低限の知識は持っています。
それでも最終的には「なんとなく良さそう」という感覚に頼っている部分がかなり大きかったと思います。
お盆は出ない……はずなのに、出ている台はある
昔からパチンコ・パチスロでは、
「お盆期間は出ない」
なんてことが言われています。
お客さんが勝手に来てくれる時期なのだから、お店側もわざわざ設定を入れたり釘を開けたりする必要がない。
理屈としては分かります。
ところが実際にお店へ行ってみると、普通に2000枚、3000枚と出ている台があります。
機種によっては1万枚なんて台まである。
そうなると、
「なんだ、出てるじゃん」
と思ってしまうんですよね。
問題は、その出ている台を自分が選べるかどうかです。
これが簡単ではありません。
さらに今年のお盆は連休ということもあって稼働もかなりありました。
たくさんの人が打って、たくさんのデータが残っています。
だったら逆に考えて、
「結局、どんな日にどんな台を打てば良かったんだろう?」
というのを後から検証してみたら面白いんじゃないかと思いました。
120台全部調べてみることにした
これまでもデータを見るために、お店が利用しているダイコク電機の「サイトセブン」を使っていました。
ただ、今までは自分が打ちたい台を見る程度。
今回はちょっと違います。
私が打つパチスロに限ってですが、お店にある台を全部調べてみようと思ったんです。
どれくらい客側が入れて、どれくらい出て、最終的にどんな差枚になったのか。
それを積み重ねれば、
「この店はどんなタイミングで回収して、どんなタイミングで還元しているのか」
という店側の動きまで多少見えてくるんじゃないか?
それが分かれば勝率も上がるかもしれない。
休みの日に朝から勝負する場合にも、「今日は行ってもいい日なのか?」を考える材料になるかもしれません。
そこでグラフから拾える数字を記録することにしました。

例えば上のようなグラフ。
細かな数字までは表示されていませんが、私が知りたいのは正確な1枚単位の数字ではありません。
このグラフなら最終的には客側が+200枚くらい。
一番沈んだところでは-500枚くらい。
一番出たところでは+500枚くらいでしょうか。
私が記録したいのは、
「一番お金が入ったと思われる地点」と「そこから最終的にどれくらい戻したか」
という大まかな数字です。
この場合なら、
- 投資側の底 約-500枚
- 底から最終地点まで 約+700枚
これくらいのメモができれば十分です。
もちろん、本当の店の収益を計算するならこれだけでは足りません。
途中で人が変わったのか。
現金投資なのか再プレーなのか。
途中で一度換金したのか。
持ちメダルをそのまま使ったのか。
そこまで分からないと正確な数字にはなりません。
でも、私が欲しいのは会計資料ではありません。
「この店が今日は客側に出した日なのか、吸い込んだ日なのか」
まずはそれが大まかに分かればいい。
そこで、お店にある約120台を全部チェックしてみました。
出ているように見えても、店は儲かっている?
連休中のある1日をこの方法で集計してみました。
私の概算では、
投資側の底の合計 106,650枚
そこから客側へ戻った枚数 117,450枚
となりました。
最初に数字だけ見た時の感想は、
「めっちゃ客に還元してるじゃん!」
です。
ところが、ここでこのお店の貸し出しと交換の条件を考えます。
1000円で46枚貸し。
交換は55枚で1000円。
さらに再プレーには上限があります。
仮に106,650枚がすべて現金投資だったと単純化すると、客側が投入した金額は約231万8千円。
一方、117,450枚を55枚交換として単純計算すると、約213万5千円相当です。
つまり、差枚だけを見ると客側にかなり出しているように見える日でも、貸し出しと交換の差まで考えると、それだけで店が赤字とは限らないわけです。
もちろん、実際には再プレーがありますし、持ちメダル遊技もあります。
この計算だけで「この日の店利益は○万円だった」と断定することはできません。
それでも、私が知りたい大まかな構造を見るには十分面白い数字です。
「現金の方が出る」という人もいる
しかも、田舎のお店だからなのか、
「現金で打った方が出る気がする!」
という高齢のお客さんが結構います。
出ている途中でも一旦精算して、また現金を入れて打ち始める人までいます。
そうなると、グラフだけでは分からないお金の出入りが発生します。
今回掲載した台でも、ピークの1000枚付近で一度換金して、その後また現金投資を始めている可能性だってあります。
そうなれば実際に動いている現金は、先ほどの単純計算よりさらに大きくなります。
ただし、そこまで追い始めるとキリがありません。
今回の目的は、
「店の正確な利益を1円単位で当てること」
ではなく、
「客側の差枚が大きくプラスになる日と、大きくマイナスになる日の違いを探すこと」
です。
なので、まずはこれで十分です。
これを毎日やったら何が見えてくる?
問題はここからです。
サイト上のデータはずっと残っているわけではありません。
だったら消える前に毎日記録してしまおう。
そう考えました。
これが1週間。
1か月。
半年。
そして1年間と溜まったら、かなり面白いデータになるはずです。
曜日別に客側の差枚を集計すれば、
「この店は何曜日が比較的強いのか」
が見えるかもしれません。
日付で分ければ、
「○の付く日」
「給料日前後」
「大型連休」
「月初・月末」
などにも傾向が出るかもしれない。
さらに機種ごとに分類すれば、
「この店はどの機種で利益を取っているのか」
「どの機種には定期的に還元しているのか」
まで見えてくる可能性があります。
もっとデータが溜まれば、台番号ごとのクセまで見えてくるかもしれません。
もちろん設定を直接見ることはできませんから、すべて推測です。
でも、感覚だけで考えるよりは圧倒的にマシです。
これまで「なんとなく」で感じていたことが数字になってきた
実はこれまでのデータを見ていて、この店について何となく感じていたことがあります。
それは、
「差枚が±0付近でも店は十分商売になるんじゃないか?」
ということ。
そして、
「1週間単位で大きく客側がマイナスになった機種は、その後ちょっと強くなることがある」
という傾向です。
ただし、これまでは全部「そんな気がする」でした。
だから今回は、それを数字にしてみようと思ったわけです。
まだ4日分しかチェックできていません。
それでも私の大ざっぱな試算では、お盆期間中は店側にかなり有利な営業だったんじゃないか、という結果が出ています。
概算では200万円くらい店側に残っていても不思議ではない数字になりました。
やっぱり、
「お盆期間は辛い」
という昔から言われている話は、少なくとも今回調べた範囲では数字にも出ているように感じます。
自分が勝ったから「出ていた」は一番危ない
ここが今回一番面白かったところです。
私はお盆期間、個人として見れば勝てています。
だから自分の結果だけを見れば、
「お盆だけど意外と出てたな」
で終わってしまうんですよね。
ところが120台をまとめて見ると印象が変わります。
私は勝てた。でも店全体では客側が負けている。
という日が普通にある。
つまり私は「勝てる日に勝った」のではなく、
「店全体としては厳しい日に、たまたま自分だけ助かった」
可能性もあるわけです。
ミクロで自分だけを見ていると分からない。
マクロで店全体を見ると、初めて自分がどんな状況で勝負していたのかが分かります。
だったら理想は、
マクロで客側が勝ちやすい日を探して、その中でミクロの勝てそうな台を選ぶこと。
これなんですよね。
荒い台ほど「出せる」のかもしれない
例えばミリオンゴッドのような非常に荒い機種。
1週間で客側が-15,000枚。
翌週は+15,000枚。
差枚だけ見れば、
「店も大変だな。先週儲けた分を全部返してるじゃん」
なんて見えます。
でも、荒い機種ほど現金がものすごい勢いで入ります。
貸し出しと交換の差もあります。
稼働が高ければ高いほど、その間に動くお金も大きくなります。
そう考えると、
「出玉を出す=店が損をする」
という単純な話ではないんですよね。
むしろ、しっかり稼働して現金が入る機種だからこそ、派手に出せる日も作れる。
この辺りも今後、機種別に数字を積み上げて分析してみたいところです。
盆休み最終盤に、なぜかヤル気になった
そんなことを考えていたら、お盆休みの最後になって妙にヤル気が出てきました。
120台のグラフを毎日見て数字を入力する。
我ながら、
「何をそんなに本気になってるんだ……」
とは思います。
仕事でもない。
誰かに頼まれたわけでもない。
ただの趣味です。
しかも私は朝から晩までパチンコ屋さんにいる専業でもありません。
普通の会社員で、基本的には仕事帰りにちょっと打つ程度の人間です。
それでも、これくらい分析しようと思えばできる時代になりました。
逆に言えば怖いのはそこかもしれません。
今は店のデータがネットで見られる。
Excelなどに入力すれば集計もできる。
AIを使えば分析方法まで一緒に考えられる。
個人でも昔とは比べものにならないくらい簡単にデータ分析ができます。
そんな時代に、
「今日は出そうな気がする」
「昨日ハマってたから今日は出るだろう」
「この台、そろそろ当たりそう」
だけでお金を入れ続ける。
さすがにそれでは、どんどん不利になっていく気がします。
もちろん、パチンコ・パチスロなんて遊びです。
負けても楽しければいいという人もいますし、データなんて気にせず好きな台を打つのも一つの楽しみ方です。
ただ、私はどうせ打つなら勝ちたい。
だったら、店の中に入ってから勝てそうな台を探すだけではなく、
「そもそも今日、この店に入っていいのか?」
というところから考えた方がいい。
店全体というマクロで勝ちやすい日を探す。
その日に初めて、台単位というミクロで勝てそうな場所を探す。
今回やろうとしている分析で、そこまで見えるようになれば面白いですね。
1年後。
大量に溜まったデータを見て、
「やっぱり○曜日だったか!」
となるのか。
それとも、
「1年間調べたけど全然分からん!」
となるのか。
それすらちょっと楽しみになっています。
ただ一つ思うのは――
遊びで打つ会社員ですら、ここまで調べようと思えば調べられる時代です。
何も考えずに店へ行って、空いている台に座って、感覚だけでお金を入れる。
そんなことを続けていたら、
気付かないうちに「いいお客さん」になってしまうんでしょうね。
盆休みの最後になって、ようやくヤル気になりました。
休みはもう終わるんですけどね。