今日は想像の話です。
「そんなことあるわけない」と思う反面、「万が一にも起きたら世界中が困るよね」という未来予想のお話になります。
昨今のトランプ大統領を見ていると、イランを日本と言い間違えたり、ゼレンスキー大統領をプーチン大統領と言い間違えたりと、「そこは間違えちゃダメでしょ」という場面が以前より目立つようになった印象があります。
また、「イランとは停戦する」という話が出たかと思えば、「暗殺を企てるような国は滅ぼす」といった強硬な発言が飛び出すこともあります。
政治家ですから状況によって方針が変わることはあります。しかし、その変化があまりにも短期間で繰り返されると、各国は「結局どれを信用すればいいの?」という状態になってしまいます。
まさに「朝令暮改」という言葉が当てはまるような印象です。
もちろん、現状の世界の中心的存在はアメリカです。
軍事力、経済力、ドルという基軸通貨、そして世界中のIT企業。その影響力は圧倒的で、多少のことでは各国がそっぽを向くことはありません。
しかし最近は、アメリカが国際会議や多国間協議から距離を置いたり、独自路線を強めたりする場面も見られます。
そうなると、こんな状況も全く想像できない話ではありません。
「アメリカ来ないし、こっちだけで話を進めようか。」
学校で例えるなら、リーダー格の子が強引すぎて、いつの間にか周りが結束し、そのリーダー抜きで物事が進むようになるようなものです。
気付けば立場が逆転してしまう。
そんなことも、人間社会では決して珍しくありません。
もし各国が「アメリカ抜きでも十分やっていける」と判断し始めたらどうでしょう。
もちろん現実には極端な話ですが、「アメリカ製品にだけ100%の関税をかける」「重要な国際ルールをアメリカ抜きで決める」「国際機関の運営をアメリカを中心にしない形へ移す」といった動きが広がる可能性はゼロではありません。
スポーツで例えるなら、ワールドカップ期間中にイラン代表が試合直前に入国し、試合終了後すぐ出国を求められたという話題がありました。
極端な話ですが、それをアメリカに向けて「必要な時だけ入国してください」という扱いになれば、もはや世界のリーダーとは言えません。
ただ、本当に怖いのはここからです。
実際にアメリカが”ハブられる世界”になった場合、一番困るのはアメリカだけではありません。
世界中が困ります。
まず金融市場。
ニューヨーク市場は世界最大級です。
アメリカとの経済的な結び付きが急激に弱まれば、世界中の株式市場は大混乱になるでしょう。
日本株も当然大きく下落する可能性があります。
為替市場も同様です。
現在はドルが世界の基軸通貨として機能しています。
その信用が揺らげば、ドルだけでなく円やユーロを含め世界中の通貨が激しく乱高下するでしょう。
FXをしている人にとってはチャンスどころか、値動きが荒すぎて取引そのものが危険になるかもしれません。
企業活動への影響も非常に大きくなります。
世界中の企業はアメリカ企業のサービスを前提に仕事をしています。
Google。
Microsoft。
Apple。
Amazon。
Meta。
こうした企業のサービスは、もはや空気や水のような存在です。
もし政治的な対立が深刻化し、「サービス提供停止」「ライセンス制限」「データ利用停止」といった事態になればどうでしょう。
AndroidスマートフォンはGoogleサービスが使えない。
Gmailが使えない。
Googleマップが使えない。
Googleドライブに保存したデータへアクセスできない。
YouTubeが見られない。
Chromeの同期も止まる。
会社ではMicrosoft 365が利用できず、Word・Excel・Outlookで仕事が止まる企業も出てくるかもしれません。
Amazon Web Services(AWS)は世界中のWebサービスの基盤となっています。
もしここに何らかの影響が及べば、多くのホームページやネットサービスそのものが正常に動かなくなる可能性もあります。
普段は意識しませんが、私たちの生活はアメリカ企業のサービスに驚くほど依存しています。
建設業でも同じです。
クラウド管理システム、図面共有、オンライン会議、見積ソフト、スマートフォンのアプリ。
その裏側にはアメリカ企業の技術が数多く使われています。
一つ止まるだけでも業務に影響が出ます。
複数同時に止まれば、仕事そのものが進まなくなる会社も少なくないでしょう。
物流も混乱します。
航空機、半導体、医薬品、エネルギー、食料。
世界中のサプライチェーンは複雑に絡み合っています。
アメリカだけを切り離そうとしても、途中にアメリカ企業が入っているケースは非常に多く、「完全に切り離す」ということ自体が難しいのです。
だからこそ、アメリカをハブろうとした側も結局は自分たちが困ることになります。
結局のところ、現代社会は「誰か一国だけで成り立つ世界」ではありません。
それぞれが相互に依存して成り立っています。
だからこそ、本来であれば協調が一番効率が良いのです。
もちろん今回の話は、かなり極端な未来予想です。
明日起きるような話ではありませんし、起きてほしくもありません。
しかし、世界の中心であるアメリカが国際協調からさらに距離を置き、「自国第一」を極端に進め続ければ、各国も少しずつ「アメリカ抜きでもやれる仕組み」を考え始める可能性は十分あります。
その積み重ねが、将来的に世界の勢力図を大きく変えてしまうかもしれません。
だからこそ、一国だけが勝つのではなく、お互いが協調しながら発展していく世界であってほしいものです。
アメリカがハブられる未来。
そんな世界は、アメリカだけでなく、結局は私たち全員が困る未来なのだと思います。