本日、サッカーワールドカップの決勝トーナメント・ベスト16が出そろいました。
これまでのワールドカップでは、決勝トーナメントが始まった時点で残るチームは16か国でした。しかし今大会は参加国が増えたことで、決勝トーナメントと呼ばれながらも「まだ決勝トーナメント序章」というような組み合わせが続いていました。
その意味では、ここからが本当の意味での決勝トーナメントという印象があります。
とはいえ、この記事を読まれている方の多くは、日本代表が敗退してからワールドカップをあまり見なくなったという方も多いのではないでしょうか。
私自身も、日本対ブラジル戦を見終わった時は、
「世界最強クラスのブラジル相手によく頑張った。」
「後半のあの極端な守備一辺倒にならなければ、もう少し違った展開もあったのでは。」
そんな感想を持ったまま、少し気持ちが落ち着いていました。
ところが、その考えを大きく変えられた試合がありました。
それが今日行われたアルゼンチン対カーボベルデです。
世界ランキングやこれまでの実績を見れば、日本対ブラジル以上に実力差があると言われてもおかしくないカードでした。
もちろん大本命はアルゼンチン。
しかしカーボベルデは、グループステージでスペインを完封するなど今大会最大級のサプライズを演じてきたチームです。
「もしかしたら、また何かやってくれるかもしれない。」
そんな期待を抱きながら試合を見ていました。
すると、その期待以上の試合を見せてくれました。
アルゼンチンが先制しても追いつく。
延長戦で再び勝ち越されても諦めずに追いつく。
最後に3点目を奪われるまでは、本当にどちらが勝ってもおかしくない展開でした。
現時点では、今大会ベストゲームと言ってもいいほどの内容だったと思います。
もちろん守備では人数を掛けてゴール前を固めています。
しかし、守るだけではありません。
ボールを奪えばしっかり前へ出ていく。
攻撃にも人数を掛ける。
途中交代も攻撃的な選手を中心に投入し、「守り切る」ではなく「勝ちに行く」という姿勢が最後まで伝わってきました。
日本代表も同じように守備は非常によく組織されていました。
だからこそ、「守って耐える」だけではなく、カーボベルデのように最後まで勝ちを目指して攻める姿も見てみたかったという思いが残りました。
この戦い方を見ていて思い出したのは、日本代表がワールドカップへ向けて強豪国と親善試合を重ねていた頃の姿です。
そして前回大会のスペイン戦、ドイツ戦。
格上相手でもリスクを恐れず人数を掛けて攻め切ったからこそ、あの歴史的勝利が生まれました。
ワールドカップのような一発勝負では、「失点しないこと」ももちろん重要ですが、「点を取らなければ勝てない」という場面では勇気を持ってリスクを取ることも同じくらい重要なのだと改めて感じさせられました。
残念ながら、そのカーボベルデもここで敗退。
今後はどの国を応援しようか悩むところです。
ここまでの決勝トーナメントを振り返ると、ノックアウトステージ1回戦16試合のうち、2点差以上が付いた試合はわずか5試合。
3分の2以上の試合が1点差以内という大接戦になっています。
強豪国と新興国との実力差は、確実に縮まってきているように感じました。
それでも最後に勝ち切るチームは、経験や勝負強さ、試合運びの巧さが一枚上なのでしょう。
さて、この先の予想です。
まずは開催国カナダ対モロッコ、パラグアイ対フランス。
ここはモロッコ、フランスが勝ち上がり、準々決勝はフランス優勢と予想しています。
続くブラジル対ノルウェー、メキシコ対イングランドは、ブラジルとイングランド。
そして準々決勝はイングランドが勝ち上がると予想します。
もちろん日本を応援していた身としては、「ブラジルが優勝してくれた方が、日本は世界一のチームに負けたんだ」と少しだけ前向きに考えられる気持ちもありますが。
ポルトガル対スペイン、アメリカ対ベルギーは、スペインとベルギー。
そして準々決勝はスペイン。
ベスト8最後の組み合わせ、アルゼンチン対エジプト、スイス対コロンビアは、アルゼンチンとスイス。
準々決勝はアルゼンチンが勝つと見ています。
その先は、
準決勝がフランス対スペイン。
イングランド対アルゼンチン。
そして決勝はフランス対アルゼンチン。
ここまでの戦いぶりを見る限り、この組み合わせになる可能性が高いのではないかと予想しています。
もちろん、これまでの予想を覆すような熱戦や大番狂わせもワールドカップの醍醐味です。
日本代表の挑戦は終わりましたが、大会はまだまだ続きます。
世界最高峰の戦いを最後まで楽しみながら、新たな歴史が生まれる瞬間を期待して見届けたいと思います。