先週、イランとアメリカの停戦合意に関する報道が流れたことで、原油価格は下落し、株価も上昇。市場全体としては「最悪のシナリオは回避された」という安心感が広がっていました。
ところが昨晩から今朝にかけて、今度は「イスラエルは依然としてレバノンへの攻撃を続けている」「それなら海峡封鎖も辞さない」といった強硬な発言が飛び交い、再び世界中の投資家を不安にさせています。
停戦するのか、対立を続けるのか。
正直なところ、「いったいどっちなんだよ」と言いたくなるような状況です。
本格的な停戦条件や今後の安全保障体制については、これから各国が協議を進めていく段階。つまり、現時点では「停戦」という言葉だけが先行していて、中身はまだ何も決まっていない状態とも言えます。
そう考えると、明日以降も原油、株式、為替市場は神経質な値動きが続きそうです。
特に気になるのが、世界の物流を支える重要な航路であるホルムズ海峡です。
もし本当に封鎖という事態になれば、中東産原油の輸送に大きな影響が出ることは避けられません。
ただでさえ現在は、ナフサ不足を背景とした化学製品や建材関連の供給不安が続いています。
私たち内装仕上げ業界でも、ここ数カ月は床糊やクロス糊をはじめ、さまざまな材料の供給不足に振り回されてきました。
最近になってようやく状況は改善傾向にあり、「必要なものは事前発注すれば何とか確保できる」という段階まで戻ってきたところです。
それだけに、ここで再び中東情勢が悪化し、原油価格が高騰するような展開になれば、せっかく回復しかけた供給体制に水を差しかねません。
物は入らないのに価格だけは上がり続ける。
現場で仕事をしている側からすると、これほど困る状況はありません。
為替市場への影響も気になります。
一般的に原油価格が上昇すると、資源国通貨やドルが買われやすくなる傾向があります。
すでにドル円は161円台という歴史的な円安水準。
円安がさらに進めば、日本政府・日銀による為替介入への警戒感も一段と強まります。
そうなると、投機筋にとっても非常に難しい相場です。
円安基調だからといって素直にドルを買うには介入リスクが怖い。
かといって円を買うにはトレンドが強すぎる。
まさに「売りも買いも手が出せねぇ」という状況です。
明日の朝は、為替、株価、原油価格がどのような反応を示しているのか、しっかり確認しながら一日をスタートしたいと思います。
幸い、最近はワールドカップのおかげで4時起き生活がすっかり定着しました。
おそらく明日も早起きして、ベルギー対イランの試合を観戦しているはずです。
イラン情勢が気になるタイミングだからこそ、ピッチ上でイラン代表がどのような戦いを見せるのかにも自然と注目してしまいます。
世界情勢とスポーツは本来切り離して考えるべきものかもしれません。
それでも、選手たちが背負うものや国民の思いを考えると、普段とは少し違った見え方をしてしまいます。
結局のところ、明日も朝活確定。
ワールドカップを楽しみながら、世界経済の行方もしっかり見極めていきたいと思います。