今日はせっかくの休みということもあり、朝からサッカーワールドカップ観戦三昧の一日でした。
アメリカvsオーストラリアに始まり、ノックアウトステージで対戦する可能性もあるモロッコvsスコットランド、ブラジルvsハイチ。そして締めはトルコvsパラグアイ。
気が付けば昼過ぎまで、ほぼ一日中サッカーを見ていたことになります。
今大会は出場国が48か国に増えたことで、「全体のレベル差が広がるのでは?」という声もありました。
例えばブラジルvsハイチのようなカードなら、ブラジルは主力を温存するような試合展開を想像していましたが、実際にはほぼベストメンバーを起用。前半の給水タイムまではハイチも粘り強く戦い、思っていた以上に見応えのある試合でした。
日本がベスト32に進出した場合、対戦相手はモロッコかブラジルになる可能性があります。
現時点での仕上がりを見る限り、「これ、本当に勝てるのか……?」と不安になるほど、どちらも状態が良さそうに感じました。
そんな中、個人的に一番面白かったのはトルコvsパラグアイです。
開始早々にパラグアイが先制。その後、前半終了間際に退場者を出し、数的優位に立ったトルコが後半は圧倒するかと思いきや、ボール支配率は高いものの、なかなかゴールを奪えません。
ゴール前で細かくパスを回す姿を見ていると、どこか昔の日本代表を思い出してしまいました。
……と、ここまで試合の話をしてきましたが、今日一番驚いたのはサッカーそのものではありません。
試合のハーフタイム中、スタジアムに流れる音楽に観客が大合唱している場面がありました。
「この一体感、楽しそうだな」
そう思う一方で、別のことが気になりました。
「この曲、絶対知ってるはずなんだけど……何だったっけ?」
メロディーは頭に浮かぶのに、曲名も歌手名も出てこない。
年齢を重ねると、こういうことって増えませんか?
顔は分かるのに名前が出てこない。
「あの人、ほら、あのドラマに出てた人!」
なんて会話をする機会が増えた気がします。
そこで、DAZNのCMでもよく見かけるGoogleの機能を試してみることにしました。
分かる情報は、私の曖昧な記憶だけ。
スマホのマイクを起動して、恥ずかしながら「ふ~ん、ふふ~ん、ふ~ん」と鼻歌を歌ってみました。
正直、自分でも音程は怪しいと思います。
歌が上手いタイプでもありません。
普通なら「それで分かるわけないでしょ」と言われそうなレベルです。
ところが、数秒後。
Googleが表示した答えは――
「これではありませんか?」
表示されたのは、Livin’ on a Prayer。
アーティストは、Bon Jovi。
まさに探していた曲でした。
思わず「いや、分かるんかい!」と声が出ました。
昔なら、友人に聞いたり、歌詞の一部を思い出そうとしたり、CDショップで試聴したりしていたようなことが、今では音痴な鼻歌だけで解決してしまう時代です。
最近よく「人間の記憶力は必要なくなる」と言われます。
もちろん、すべてを覚えておく必要はないという意味ではありません。
ただ、「知識を持っていること」よりも、「必要な時に素早く取り出せること」の価値は確実に高まっています。
昔は電話番号を何十件も暗記していました。
今では、自分の家族の番号すら覚えていない人も珍しくありません。
道に迷ったら地図アプリ。
外国語は翻訳アプリ。
分からないことはAIに質問。
そして、思い出せない曲は鼻歌で検索。
人間は「覚えること」から少しずつ解放されて、「考えること」や「楽しむこと」に時間を使えるようになっているのかもしれません。
そして、これから先はどうなるのでしょう。
おそらく数年後には、イヤホン型AIが常に会話を聞き取り、「あの曲なんだっけ?」とつぶやくだけで答えてくれる時代になるでしょう。
スマートグラスをかければ、目の前の建物や人の名前、過去の会話履歴まで表示されるかもしれません。
記憶を補助する技術は、これからますます進化していくはずです。
私たち40代、50代の世代は「覚えることが正義」の時代を生きてきました。
だからこそ、記憶力の衰えを感じると少し寂しくなることもあります。
でも、全部を覚えていなくても大丈夫。
「なんとなく覚えている」
その程度の記憶でも、AIや検索技術が補ってくれる時代になりました。
今日、私の下手な鼻歌を理解してくれたGoogleを見て、そんな未来がもう始まっていることを実感した休日でした。