4月上旬頃の話です。
内装材メーカーとの打ち合わせの中で、私はこんな確認をしていました。
「大工さんとか水道屋さんとか、糊が無いって話かなり聞くけど大丈夫なんですか?」
すると返ってきたのは、かなり楽観的な返答でした。
「ダイノック用のプライマーは少し減ってますけど、床糊は問題ないですよ」
「今、必要以上の発注をされると逆に物流がパンクする可能性もあるので、通常通りの発注でお願いします」
この時点では、私自身も“変に不安を煽って買い占める側にはなりたくない”という考えでした。
問屋さんやメーカーに負担を掛けたくありませんし、必要以上に偏った発注をすれば、本当に必要な人へ回らなくなる可能性もあります。
だからこそ、
「すぐ必要じゃない在庫は持たない」
「必要なタイミングで発注する」
という、ごく普通のやり方を徹底していました。
しかし・・・
そのわずか2週間後。
「あの糊ありません」
「この糊は受注停止です」
「納期未定です」
一気に状況が崩壊しました。
さらに床糊の話をしていた時に、私は追加でこんな確認もしていました。
「クロス糊は大丈夫なんですか?」
その時も返答は、
「床糊は減ってますけど、クロス糊は製造しているので大丈夫です」
という話。
しかしこちらも結局、
「明日正式発表になると思いますが、受注停止になります」
という連絡。
いや、数日前まで“大丈夫”って言ってましたよね・・・?
もちろんメーカー側も、その時点では本当に大丈夫だと思っていたのかもしれません。
ですが、結果として現場側からすると、
「大丈夫と言われたから通常発注でやっていた人が、一番苦しむ」
という状況になっています。
しかも厄介なのが、
“先行して大量発注していた人の分が消化されるまで、通常発注組に回ってこない”
という流れ。
つまり、
「必要以上に在庫した人が勝ち」
「真面目に通常運用した人が負け」
という構図になってしまっています。
これ、本当に酷い話だと思うんですよ。
こちらはメーカーや問屋を信用して、無駄な混乱を避けようとしていたわけです。
それなのに結果は、
「待っていた人ほど損をする」
状態。
そりゃ次回からみんな買い占めに走りますよ。
だって“普通に発注してたら手に入らない”んですから。
今回の件で、私自身かなり考え方が変わりました。
今後またメーカーが、
「大丈夫です」
「通常発注でお願いします」
「必要な時に発注してください」
と言ったとしても、正直もう信用できません。
少しでも不足リスクを感じたものに関しては、
・先行確保
・多め発注
・在庫保持
この方向で動かないと、結局現場が止まります。
特に建設業は「材料はあるけど副資材が無い」が一番厄介。
床材はある。
クロスはある。
でも糊が無いから施工できない。
これ、現場からすると本当に地獄です。
しかも現在入ってきている情報では、
「明日からクロス糊も実質的に止まる可能性が高い」
という話。
ここまで来ると、次に無くなるのは何なのか・・・。
副資材関係なのか。
接着剤系なのか。
それとも別ルートなのか。
以前から「次はこれ危ないんじゃないか?」と感じていたものもあるので、その辺りはまた明日以降にでも書こうと思います。
とりあえず今言えるのは、
“メーカーの『大丈夫』は、全然大丈夫じゃない”
ということですね。