5月なのに真夏を思わせるような日差しの日が増えてきました。
気温も一気に上がり始め、まだ身体が暑さに慣れていないこの時期は結構しんどいんですよね。
そんな暑くなり始める時期になると、毎年ある特徴的な風景があります。
外回り営業の人たちが「避暑地」のように集まる場所です。
それが郊外型の大型スーパーやショッピングモールの立体駐車場。
都市部だと駐車料金が必要な場所が多いですが、郊外の量販店は無料駐車場が多く、しかも立体駐車場なら直射日光を避けられます。
車内温度の上昇も平面駐車場に比べればかなりマシ。
営業車で外を走り回っている人からすると、昼休憩や少しの待機時間を過ごすにはかなりありがたい場所なんです。
私自身もこの時期になると、こういった場所で少し休憩しながら電話したり、段取り整理したりすることがあります。
例年ならお昼前後には営業車がズラッと並びます。
建設業系、保険営業、ルート営業、配送関係など、それっぽい車がかなり多いんですよね。
しかし今年、ちょっと異様なんです。
驚くほど車が居ない。
営業車どころか、普通のお客さんの車も少ない。
今回写真を撮った場所も、本来ならそれなりに車が停まっていてもおかしくない時間帯でした。
ですが見ての通り、かなりガラガラ。

なんだか「静かすぎる」というか、不気味さすら感じる空気感でした。
単純に考えれば、外回りそのものが減っている可能性はあります。
最近では建設業でも、現場確認を写真や動画で済ませる場面が増えています。
昔なら「ちょっと現場見に行く」が当たり前だったものが、今ではLINEやクラウド共有で完結するケースもかなり増えました。
さらに今は、ナフサショックや材料不足、値上げ問題などの影響で、現場そのものが止まり気味な空気もあります。
「外回りして営業」というより、「会社や事務所で調整対応」という流れになっている会社も多いのかもしれません。
ただ、それだけでは説明できない気もするんですよね。
ここで休憩していたのって、別に建設業だけじゃありませんでしたから。
保険営業も居れば、メーカー営業も居る。
配送の合間に休んでいる人も居る。
色んな業種の人が「少し身体を休める場所」として使っていたはずなんです。
それが一気に消えたような感覚。
もちろん、まだ5月なので「屋外駐車場でも何とか耐えれる」という人も多いのかもしれません。
あるいは若い世代が増えて、「立体駐車場が快適」という経験則自体をまだ知らないという可能性もあります。
ですが、真夏になれば話は別です。
最近の夏は本当に危険な暑さ。
営業車で一日中動き回る人間からすると、少しでも身体を冷やせる場所を知っているかどうかで、体力の消耗がかなり変わります。
そう考えると、こういう大型量販店の存在って、単なる「買い物する場所」以上の役割も持っているんですよね。
ですが現実には、ネット通販の拡大で量販店そのものが厳しい時代。
人が減り、店舗が減り、建物維持も難しくなる。
実際、地方では閉店する大型店舗も増えてきました。
もしこういう場所が無くなっていけば、外回りの人間は真夏の炎天下へ追い出されることになります。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、こういう「無料で少し休める場所」って、外仕事や営業の人間にとっては意外と重要なインフラなんですよね。
だからこそ、自分が普段避暑地代わりに使わせてもらっている場所では、なるべく買い物をするようにしたいなと思っています。
涼ませてもらうだけじゃなく、ちゃんとお金を落として支える。
そんな小さな積み重ねが、結果的に「外回りの休憩場所」を守ることにも繋がるのかもしれません。