連休が明けましたので、早速いろんな情報収集をしていました。
その中で、建設業従事者にとってはかなり朗報寄りだと感じる情報がありました。
「AIの普及が進めばホワイトカラーの仕事は減っていくが、ブルーカラーの仕事は変わらない」
「必要度合いを考えると、ホワイトカラーの賃金は下がりやすく、ブルーカラーの賃金は上がっていく」
「アメリカでは既にブルーカラーの賃金上昇が目立ち始めている」
という内容です。
この流れ。
アメリカで起こっているということは、日本でも数年遅れくらいで起こる可能性はかなり高いと感じています。
ホワイトカラーとブルーカラーというのは、一般的には、
- 知的労働を中心とした仕事
- デスクワーク中心の仕事
をホワイトカラー。
一方、
- 実際に身体を動かす仕事
- 現場でモノを作る仕事
をブルーカラーと言われています。
建設業はまさに後者ですね。
もちろん最近はAIの進化が非常に早いです。
文章作成、画像生成、資料作り、情報整理。
これまで「人が時間を掛けてやっていた仕事」が、かなりの速度で代替され始めています。
しかし一方で、建設業の現場を見るとどうでしょう?
実際の施工。
壁紙を貼る。
床を仕上げる。
設備を取り付ける。
材料を搬入する。
細かな納まりを現場判断する。
こういった仕事を完全自動化する未来って、まだかなり先の話だと思うんです。
もちろん機械化は進むでしょう。
ただ、建設現場って毎回条件が違います。
図面通りにいかない。
現場ごとにクセがある。
建物ごとに微妙に違う。
この「その場で判断しながら仕上げる」という部分は、今後もしばらくは人間の技術が必要になるでしょう。
しかも現在。
肉体労働は敬遠されやすく、若い人材はホワイトカラー側へ流れやすい状況です。
しかしAIによってホワイトカラーの業務効率化が進めば、必要人数そのものが減っていく可能性があります。
逆に、現場仕事は「人が必要なのに人が足りない」。
この差は今後さらに大きくなる気がしています。
そうなると当然、現場で実務が出来る人の価値は上がります。
実際、建設業の職人さんって以前に比べれば多少賃上げはされていますが、世の中全体の賃上げペースから見るとまだまだ遅れている方だと思います。
しかし、人手不足がさらに深刻化すれば、
「安く使える職人」
なんて時代は維持できなくなるでしょう。
むしろ、
「現場を動かせる人が居ないと工事そのものが進まない」
という方向に近づいていくはずです。
そしてこれは建設業で大工さんに限った話ではなく、
- 電気工事
- 設備工事
- 配管
- 塗装
- 左官
- 内装
- 溶接
など、“実際に手を動かして成立している仕事” 全体に言えることだと思います。
今までは、
「現場仕事は大変だからデスクワークへ」
という流れが強かったですが、
将来的には逆転現象が起こる可能性も十分あるんじゃないでしょうか。
もちろん、日本は「失われた30年」と言われるくらい、世界の流れに乗るのが遅い国になってしまいました。
昔は世界最先端を走っていた時代もあったはずなんですけどね・・・。
だから実際に日本で賃金上昇や待遇改善が本格化するまでには、まだ時間は掛かるかもしれません。
ですが、それでも流れ自体はかなり見え始めています。
実際に現場で働ける人。
施工できる人。
モノを作れる人。
こういう人たちが、今後かなり重要視される時代はそう遠くない気がしています。
ちょっと困る事があるとすれば、私自身は「現場段取り中心」の働き方をしている部分でしょうか。
一応施工も出来ますが、ここ数年はどちらかと言えば、
- 段取り
- 管理
- 調整
- 打ち合わせ
といったホワイトカラー寄りの働き方が中心。
なので、AIによって「段取り業務」が簡略化されていった時には、逆に現場実務の重要性がさらに増すのかもしれません。
それでも、今まで辛酸を舐めてきた現場実務の労働者が、正当に評価される時代になるのであれば、それは良い変化なんじゃないかと思います。
そしてこういう流れって、実はかなり重要で。
「現場仕事が儲かるらしいぞ」
と世間が気付いてから人が集まり始める頃には、もう競争が始まっています。
みんなが動き始める頃には、今度は新規参入が増えて値下げ競争が始まる。
結局、一番おいしいタイミングって “まだ注目されていない時期” なんですよね。
これから建設業はどう変わっていくでしょうか。
10年後くらいには、
「手に職を持っている人が一番強い」
そんな時代になっているのかもしれません。