段取りの良し悪しが言葉に現れる

なんだか今週は「働き方」や「現場監督のあり方」みたいな話題が続いていますね。
今日もまた監督さんの話になります。

現場監督に必要な能力の一つに
「自分の考えていることを簡潔に伝える力」
というものがあります。

いくら完璧な段取りを頭の中で組んでいたとしても、
それが相手に伝わらなければ意味がありません。

むしろ現場では
「段取りそのもの」よりも
段取りをどう伝えるかの方が重要だったりします。


住宅レベルならシンプルな指示でも回る

例えば一般的な住宅工事であれば

「クロス屋さん、〇日から入ってね」

この一言でだいたい話が通じます。

職人側としては
「じゃあ一人段取りすればいいな」
と判断できます。

もし

「〇日から入って、△日までに終わらせてほしい」

と言われれば

「一人じゃ厳しいからもう一人入れよう」

と自然に考えます。

住宅規模の工事であれば、
これくらいの情報でも何とか回るんです。


大型現場ではそれでは通用しない

ところが大型の現場になると話が変わります。

同じ

「クロス屋さん〇日から入ってね」

という言葉でも、職人側には疑問が大量に出てきます。

・一人でいいの?
・前工程はどこまで終わってる?
・次の工事範囲は?
・次の業者はいつ来る?

大型現場では
4人、5人と人数が必要な現場も珍しくありません。

しかもこれは
着工した瞬間に分かる話ではなく、

  • 軽鉄工事
  • ボード工事
  • 床下地工事

など前工程の状況を見ながら、
ある程度予測できる範囲の話です。

だからこそ、本来は

「何人必要になりそうか」
「いつ頃から動き出すか」

こういった情報を前もって共有していれば、
職人側も人を集める段取りが出来ます。


段取りの良い監督の話し方

段取りの良い監督は、
現場の流れを含めて話をしてくれます。

例えばこんな感じです。

「前工程が3組入ってて、〇日には終わる予定。
ただ少し遅れる可能性もあるから△日には1人入って欲しい。
その2〜3日後には当初予定通り人数入れてもらえる?」

この一言だけで

・現場の進捗
・リスク
・必要な人数
・タイミング

全部が分かります。

こういう監督の現場は、
多少工程がズレても現場はちゃんと回ります。


段取りの悪い監督の話し方

一方で段取りの悪い監督は、
会話がこうなります。

「〇日に入って」

→前工程終わってない

「△日に器具付けするから」

→まだクロス始まってない

「△日までにここ終わらせて」

→器具付けの場所が終わってないのに別の場所の話

職人からすると

「魔法使いじゃないので同時に全部は終わりません」

という話です。

こういう現場はだいたい

次の業者が来て

「あれ?前終わってないじゃん」

という場面が頻発します。

そして現場の空気は一気に悪くなる。


段取りは着工前から始まっている

本来であれば着工時や契約の段階で

「この現場は〇人くらい入る予定だから
集められるように段取りしておいて」

こういう話が出来ていれば
その後は誤差の修正で済みます。

もし大きな変更があったとしても

「ちょっと工程変わる」

と事前連絡が出来る。

そうすれば請けた業者も調整ができます。


段取りの差は言葉に出る

段取りの良い監督は
先手先手で話をします。

段取りの悪い監督は
後手後手で話をします。

そしてその差は
現場の指示の出し方、つまり

言葉にそのまま現れる

んですよね。

だから職人同士の会話では

「あの監督の現場いいよ」

「あの現場はちょっと…」

という評価が自然と出来上がります。


下請けの立場もなかなか難しい

ただ現実問題として、
仕事を受ける側も簡単には断れません。

特に内装業者なんて
「替えが利く業種」

と思われがちです。

「出来ないなら別の業者入れるから」

と簡単に言われることもあります。

かといって

「その現場は出来ません」

と言っても、
結局誰かが工事します。

終わらない現場なんてほとんどありません。

だから

「どうせ誰かがやるなら自分がやるか」

となってしまう。

この業界、
強く「無理」と言いにくいんですよね。


理想はシンプルなんですが…

世の中の現場監督がみんな

  • 現場状況を把握して
  • 段取りを組んで
  • それをきちんと伝える

こういう人ばかりだったら
現場ってかなりスムーズに進むと思うんです。

でも実際は
段取りより先に言葉が出てしまう監督も多い。

そしてその言葉の中に
段取りの良し悪しが全部出てしまう。

現場に長くいると、
監督の一言を聞いただけで

「この現場大変そうだな…」

って分かることもあるんですよね。

「成るようになるで進める現場は、ただ中に居る業者が四苦八苦して現場を終わる様に協力しているだけで、監督って必要なくなってますよ。」

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

コメントを残す

C.I.Mをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む