高市総理の解散発言以来、各地で「選挙準備が間に合わない」「現場が大混乱している」といった報道をよく目にするようになりました。
その中で、私が特に引っかかったのが公務員の人たちの反応です。
「急に選挙って言われても、投票所の段取りやポスター掲示の準備、人集めもしないといけないし……」
――とにかく「準備が大変」「間に合わない」というアピールが目立ちます。
でも、これって本当にそんなに“想定外の事態”なんでしょうか?
選挙って、初めてやる仕事でしたっけ?
今回が初めての選挙なら話は別です。
ですが、衆議院選挙だけでも今回で51回目。参議院選挙も昨年で27回目。
それ以外にも、知事選・市町村長選・議会選挙など、日本ではほぼ毎年どこかで選挙が行われています。
つまり選挙対応というのは、
- 前例が山ほどある
- 手順も決まっている
- 使う場所・人・業者もほぼ固定
という、超・定型業務のはずなんですよね。
「投票所のレイアウトが大変」って、本当に?
報道では、
「投票所のレイアウトを考えて、導線を考えて……」
なんて言われていましたが、これも正直疑問です。
過去の投票所レイアウト、全部残ってますよね?
人口構成の変化でレーンを1本増やす・減らすことはあっても、過去データを流用すれば9割は完成する仕事です。
民間だったら
「前回データをベースに、変更点だけ洗い出して対応」
で即終了する案件です。
会場手配・ポスター掲示も「いつもの場所」では?
投票所やポスター掲示板についても同様です。
- 投票所 → 公立の小中学校・公民館
- 開票所 → 体育館や公共施設
- ポスター掲示 → 毎回同じ場所
ほとんどが過去と同じ施設・同じルート。
投票日が確定していなくても、
「この2日が候補だから両日仮押さえ」
なんて、民間では当たり前の段取りです。
人員確保が大変? いや、むしろ“確定案件”
人員についても、
- 投票所の立会人 → 地域でほぼ固定メンバー
- 公務員 → 休日出勤できるかどうかの確認だけ
- 看板設営・印刷業者 → 毎回同じ顔ぶれ
しかも選挙関連の仕事って、
- 公費で支払われる
- 支払い遅延リスクなし
- 単価も悪くない
民間からすれば
「とりっぱぐれの無い、ありがたい仕事」
と考える会社も少なくありません。
最終手段は「随意契約」もある
どうしても間に合わなければ、
- 多少高くても随意契約
- 予算超過しても事業自体は止まらない
民間なら赤字=即経営危機ですが、
公務員は赤字でも給料が下がるわけでもありません。
「税金の無駄遣いだ」と批判される可能性はありますが、
仕事が回らないよりはマシという逃げ道が用意されています。
条件を整理すると「詰んでる状況」じゃない
冷静に整理すると、
- 予算を過度に気にする必要はない
- 頼む人・業者・場所は決まっている
- 報道ですでに周知は進んでいる
これで「急すぎて無理です!」と言われても、
民間感覚ではどうにも腑に落ちません。
公務員が定員割れで人がいない、なんて話もほとんど聞きませんしね。
結局、困っているように“見せている”だけ?
正直なところ、
「意味の見いだせない選挙で、現場は大混乱」
というストーリーを作りたい報道側の演出も大きい気がします。
大阪のように、知事選・市長選との同時選挙を検討している地域は確かに大変でしょう。
ただ、それも含めて選挙対応は公務員の主要業務の一つです。
過去の事例とリスト、使い倒してほしい
民間に長くいる身としては、
「公務員って、やっぱりヌルい仕事してるよな……」
と思わざるを得ませんでした。
せっかく過去の事例やマニュアル、業者リストが山ほどあるのなら、
それをフル活用して、淡々と仕事を進めてほしいところです。
選挙は“想定外の非常事態”じゃありません。
何十年も繰り返してきた、予定調和の業務なんですから。