ここ最近、ネットで買い物をする機会が以前にも増して増えています。
YouTubeやテレビなど、さまざまなメディアで紹介される全国の「旨い物」。
気になったものを取り寄せては、ちょこちょこと食べてみる生活です。
紹介動画や番組の中では、
「これまで食べてきた○○の中で一番うまい」
「これを食べたら、もう元のものには戻れない」
そんな決まり文句が並びます。
ところが、実際に食べてみるとどうにもピンと来ない。
決してまずいわけではない。でも「そこまで?」という感想に落ち着いてしまうことがほとんどです。
私の普段の食生活はといえば、
・地元で作られたお米
・実家の畑で採れた野菜
が中心。
特別なブランド米でもなければ、希少な品種でもありません。
苗もホームセンターで普通に売られている、ごく一般的なものです。
言ってしまえば、どこにでもある「普通の食材」。
ただ、それを毎日のように食べて育ってきたというだけ。
見方を変えれば、
「いいものを食べているから舌が肥えている」
とも言えるのかもしれませんが、世間一般で「おいしい」と評価されている商品を食べて、素直に感動できないというのは、なんだか気分のいいものではありません。
特に日本人って、大衆心理が強い民族だなと感じます。
「みんながおいしいと言っている=おいしいもの」
という空気が出来上がると、そこに疑問を持つ側が少数派になります。
みんなが絶賛しているものを食べて、
「あれ?別に普通じゃない?」
と感じると、ちょっとした疎外感すら覚えます。
結局のところ、
「買ってよかった」
「また食べたい」
と素直に思えるのは、加工食品よりも 加工前の素材 だったりします。
米、野菜、肉、魚。
それを自分の好みに合わせて調理する。
味付けも濃すぎず、足しすぎず。
素材そのものの味が分かる状態で食べるのが、一番満足度が高い。
YouTubeやテレビでの試食シーンを見ていると、
宣伝を兼ねている以上、好印象なコメントをしなければならない事情があるのも分かります。
でも、そのコメントが
「本当に心からおいしいと思っているのか」
「正直、好みじゃないけど仕事だから言っているのか」
その境目は、見ている側には分かりません。
高級なものを日常的に食べているであろうインフルエンサーの舌と、
田舎育ちで、田舎の食べ物を食べてきた私の舌。
さて、
どちらの舌が変なんでしょうかね?
もしかすると「バカ舌」なんてものは存在せず、
ただ 育ってきた食生活が違うだけ なのかもしれません。
流行りや評価に左右される「おいしさ」と、
毎日食べても飽きない「おいしさ」。
その基準が違うだけで、答えは人それぞれ。
そう考えると、
「おいしいと宣伝されているものが、必ずしも自分にとっておいしいとは限らない」
という、当たり前の結論に戻ってくる気がします。