どうやら物価高騰対策の一部として、コメの高止まりに対応するための「おこめ券配布」がほぼ確実になってきたようです。
報道を見ると、どうやら転売対策として期間限定にする方針だとか。
しかし、ふと思ったんです。
そもそも“お米を生産している田舎の人たち”って、このお米券どうするんでしょう?
■ 一般市場と田舎の現実がズレすぎ問題
今、スーパーなど一般市場で流通しているお米は 5kg 4,500円程度 が相場。
一方で、田舎でやり取りされるお米は 30kg単位 が中心で、JAに出した時の水準で考えると 2万円弱。
自家生産・直売でもその程度が多いですね。
さらに話題になったヒカルさんの米事業では、農家から 2万数千円 で買い取っていたと言われています。
下手に地元で売るよりそっちの方がよほど有利、なんて声もあります。
ここで1つ大きな疑問。
お米券って一般市場で使うためのものですよね?
だとすると、
・自家米を食べる
・親族や近所でもらう
・30kg単位で買う
こういう田舎の人たちには お米券の使いどころが無い わけです。
「消費者支援」のつもりなんでしょうけど、実態を見れば地方は対象外みたいな仕組み。
■ 石油補助と同じように “根っこ” を支援する発想はどこいった?
ガソリン価格対策は、ずっと 石油元売りに補助金を支給する方式。
小売り段階ではなく、根っこを押さえる形ですね。
米に関しても、すでに生産者向けの補助制度があります。
だったらそれを拡充して、
生産者を支援 → 小売り価格を下げる
こういうシンプルな政策でもいいはず。
ガソリンは「取った税金を返す」という謎構造で批判が出ましたが、米はそもそも“取ったものを返す”わけではないので理解も得られやすいでしょう。
それなのに、なぜわざわざ
・券を印刷して
・配布して
・期限を決めて
・転売対策して
と、手間とコストを積み上げるのか。
■ 高校無償化の「控除を無くして補助を付ける」怪政策も同じ
最近話題になった高校無償化の議論では、
高校生の保護者の所得控除を無くして、別制度で支援する
という、まったく意味のわからない逆操作が検討されています。
「取って返す」
「返して取る」
もうどっちでもいいから“シンプルにしてくれ”としか言いようがありません。
■ 政治家って、複雑にこねくり回して“仕事した感”を出す生き物?
今回のお米券問題を見ていてもつくづく思いますが、政治家って
複雑な仕組みにして、手続きや制度を増やして、仕事してる感を演出する
そういう生き物なんだろうなと。
議員定数の削減も「1割削減」なんてぬるい話が出ていますが、
もういっそ “余計なことを考える余裕すら無くなるほど削減”
くらいの方が日本の制度は健全になるんじゃないかと思うレベルです。
■ お米券、印刷コストと配布コストを考えてほしい
正直なところ…
そんな券、わざわざ作る必要あります?
印刷して配布すれば、そこに何億・何十億のコストがかかるのは確実。
それならもっと根本に近い部分で調整した方が、消費者にも生産者にも合理的でしょう。
「物価高対策です!」
と派手に見える政策が欲しいのかもしれませんが、現場感覚からすると
無駄を増やすだけの政策はやめてほしい
というのが正直なところです。
田舎の生産者も、田舎の消費者も、誰も得しない対策なら本当に不要。
どうせやるなら、もっと実態に沿った支援策を考えてほしいものです。