今日は会社の棚を交換し、その整理に一日中会社に籠っていました。家でもよくある話ですが、片付け中にアルバムなど古いものを見つけると、ついつい見入っちゃいませんか?私も漫画や写真に見入ってしまうタイプで、整理はなかなか進みません(笑)。
会社の棚にもそんな「タイムカプセル」が眠っており、何気なく見ていたら、入社する前の30年前の見積書が見つかりました。物価上昇を反映して「昔はずいぶん安かったんだろうな」と思っていたら、驚くことに、単価は今とほとんど変わらない…なんてこった。話を聞くと、むしろ入社時期が単価の底だったそうで、その後にどんどん上がっていきました。なるほど、取引先との力関係やマーケット環境の変化の影響を如実に感じました。
さらに驚いたのは、当時の取引先のほとんどが現在は存在していないという事実。見積書に名前の並ぶ小さな個人工務店や中規模企業の多くは廃業か社名変更を経ており、「昔と変わらず取引が続いている会社」は3社しか見当たりませんでした。企業が長く続くこと、そして長く取引が続くことの“奇跡感”をひしひしと感じた整理タイムでした。
企業の10年・30年存続率について
日本全体の企業を対象にしたデータでは、
- 起業から1年後:約95%
- 5年後:約82%
- 10年後:約70%
- 20年後:約55%
- 30年後:約43%
一方で、ベンチャー企業のように経営リスクが高い場合は、
- 5年後:15%
- 10年後:6%
- 20年後:0.3%
- 30年後はわずか0.02%程度
という数字もあります。つまり、ベンチャーだと30年続けられる企業は「5,000社に1社」ほどしか存在しないとも言われています。ここまで来るとまさに“奇跡”のような存続率ですよね。
企業が長く存続する意味・意義
- 信頼の象徴
長く続く企業は「信頼され、必要とされてきた証」であり、顧客や従業員、地域に安心感を与える存在となります。 - ノウハウの蓄積
時代の波を越えてきた知見や経験は大きな強みとなり、競争優位性を生みます。 - 社会的価値
雇用の安定や地域コミュニティへの貢献など、社会全体に与える影響も大きくなります。
長く存続するための取引の仕方
- 取引先の分散と安定化
特定の顧客に依存せず、大小さまざまな取引先と関係を築くことでリスクを分散。 - 時代に合わせた柔軟性
ニーズや市場の変化に合わせて商品やサービスを進化させることが不可欠。 - リスク察知と早めの対応
業績のモニタリングや危険の早期発見を仕組み化し、素早く軌道修正する体制を整える。 - 資金繰りの安定と財務基盤強化
利益だけでなくキャッシュフローを意識し、継続的に事業を回せる体制を確保。 - 事業承継と人材育成
次世代への引き継ぎを早めに進め、後継者不在による存続リスクを軽減。
まとめ
整理していた棚の資料は処分しましたが、20年前からはデジタル資料が残っています。気が向いたときに眺めて、当時の取引先や価格の移り変わりを振り返るのも、未来を考えるヒントになるかもしれません。
企業が30年続くというのは本当に大変なこと。続いているという事実だけでも、誇りにしていいのかもしれませんね。