近年の建設業界は「人手不足」と「需要の減退」が同時進行する、非常に難しい局面にあります。
これまでにもお伝えしてきた通り、
- 住宅の確認申請の遅れによる着工数の減少
- 物価高騰に伴う建設需要の低下
といった要因が、現場数の減少につながっています。
さらに政治の不安定さも影響してか、公共工事の発注数も以前ほど勢いがなく、「景気の良いのは東京くらい」と言われる状態が全国的に広がりつつあります。
下請けの苦悩と現場の現実
このような状況の中で、特に影響を受けているのが「固定の元請けに依存している職人さん」や「二次・三次の下請け」です。
「1か月くらい仕事が無くても、そのうち始まるだろう」
「今月はダメでも来月には現場が出るはず」
「さすがに3か月も家が建たないことは無いだろう…」
そんな“待ち”の姿勢を取っていた職人さんたちも、実際には仕事が回ってこず、厳しい状況に追い込まれています。
しかし、建設業倒産の数から見ると「現場数は少ないながらも、潰れるほど全く無いわけではない」という現実も見えてきます。
つまり、早くから動いていた職人さんが有利なポジションを確保しているのです。
職人さんの移動が活発化
その結果、これまで一社二社と限定された付き合いしか持たなかった職人さんが、三社四社と取引先を増やして「仕事を確保する動き」が顕著になってきました。
私たち装飾業者の立場から見ても、
「この職人さんにぜひ来てほしい!」
という希望を叶えやすいタイミングでもあります。
逆に職人さんにとっても、新しい会社とつながりを作れるチャンスと言えるでしょう。既に少し出遅れている感はあるものの、まだ移動の波は続いています。
今こそ“自分のポジション”を築く時
建設業界全体の仕事量が減っているのは確かですが、完全に無いわけではありません。
むしろ、仕事を取れる位置に立てるかどうかが決定的に重要になっています。
この時代を乗り切るためには、
- 付き合い先を複数持つ
- 柔軟に現場や条件を選ぶ
- 自分を必要としてくれる会社と強い関係を築く
こうした行動が欠かせません。
職人さんの移動が活発化している今こそ、自分のポジションを構築していく絶好のチャンスです。
👉 まとめ
- 住宅着工数減・建設需要低下で下請けは厳しい状況
- 倒産は増えているが、完全に仕事が無いわけではない
- 早くから動いた職人が有利ポジションを確保
- いまは「新しい取引先を増やすチャンス」でもある