昨日、「脱・税理士スガワラくん」というYouTubeチャンネルの動画を見ていました。
内容としては「餃子の王将が客離れしているのでは?」「サービスが低下しているのでは?」「味が落ちたのでは?」といった噂を検証しながら、現在の王将フードサービスの収益などを分析するものでした。
結論としては――
確かに値上げの影響で一部の客離れは進んでいるものの、固定客を囲い込むことで売上は維持。むしろ値上げ分がそのまま上乗せされ、売上・利益ともに「過去最高」を更新している状況とのこと。人件費が上がっても、値上げにより原価率は大きく変化せず、数字上は好調に見えるというわけです。
「過去最高」発表のカラクリ
先月公開された「鬼滅の刃」の最新映画についても、初日・3日間・1週間・1ヵ月と次々に「興行収入過去最高」という見出しが並びました。
ただ、この「過去最高」も冷静に考えると、チケット代が上がれば同じ入場者数でも自然と金額は増えます。映画館の座席数や上映館数が大きく増えない限り、入場者数そのものは大きく変わらないのですから、「興行収入=人気の絶対的証明」とは言い切れない部分があります。
つまり、
- 人が増えたのか
- 単価が上がっただけなのか
この二つを切り分けて考えないと、「過去最高」という言葉に振り回されてしまいます。
私自身の売上でも同じことが言える
これは私の仕事でも同じです。ここ5年ほど売上は右肩上がりで、企業としては歓迎すべき状況に見えます。基本的には「利益額」より「利益率」で単価を設計しているため、売上が増えれば比例して利益も上がり、結果として「増収増益」を継続中です。
しかし、実感としては仕事量そのものはやや減少傾向。
もし単価が10%上がっても、仕事量が9%減れば実質的には現状維持にすぎません。そこまで極端ではないにしても、「売上増=仕事が増えた」ではないのです。
本来一番理想的なのは、単価も上がり、さらに仕事量も増えるというブースト状態。ですが現実はそう簡単ではありません。
物価上昇と「過去最高」という言葉のトリック
物価上昇が続く中で、どの業界でも値上げは避けられません。
結果として「売上過去最高」という見出しが増えていますが、それはあくまで「値段が上がった分」だけの数字である場合も多いのです。
昔と比べて牛丼が300円から500円になったように、モノの値段が変化すれば「売上過去最高」なんて当然の話。だからこそ、「過去最高=成長の証」ではなく、「値上げを反映しただけ」なのかを見極める必要があるのです。
まとめ:比べるべきは「過去」ではなく「実態」
数字の比較は分かりやすい指標ですが、物価変動の影響を受けた「売上額」だけを見て一喜一憂するのは危険です。
大切なのは、
- 実際の仕事量はどうか
- 利益率や効率は改善されているか
- 値上げ分が市場に受け入れられているか
こうした実態に目を向けることだと思います。
「売上過去最高」という言葉に安心するのではなく、本当に成長しているのか、それとも数字のマジックなのか――そこを見極める視点が必要ですね。
👉 皆さんは「過去最高」というニュースを見たとき、素直にすごい!と思いますか? それとも「値上げ効果じゃないの?」と冷静に考えますか?