選択肢の多きことは悪き事かな?

買い物に行く時、何を基準に商品を選びますか?

食品であれば生産地や生産者・賞味期限・メーカー・味・種類など様々ありますが、よほど違いが無ければ安いものを基準に。値段が同じであれば有名な所が安心感があってそちらで買うというのが多いでしょうかね。

私たちの世界で言えば内装仕上げなので、クロスを考えてみます。メーカーによって多少の価格差はありますが基本的にはグレードが同じであれば同じ価格になります。そんな商品が一部だけピックアップしても次の写真のようにあります。

これでも同じ価格帯の商品は一部になります。

メーカーそれぞれに商品を売りたい気持ちは理解できますし、顧客に商品を選ぶ選択肢を沢山与えた方が自社の製品が売れると考えるのも理解したい部分はありますけど、実際はどうでしょう?

今回ピックアップしているカタログって、クロスの中では最安価の商品を並べています。

その中で一番に求められているのは「安さ」なのかと思うんですよね。

一方施工する側も「安価」に済ませれるように施工質の良い商品などを中心に取り扱ってもらいたいと思います。

それでもメーカー側は「アクセントにオススメ」みたいな形で貼り分けを推奨したりとコストのかかるようなカタログ設計をして、商品数を増やしまくっています。

昔であれば1冊65点までだったものが現在は100点ほど掲載されています。

食品の考え方と同じになりますが、『商品数が増えても消費される数は変わらない』という問題があります。人口1万人の街にで3食すれば3万食。商品数が増えても1人4食・5食と食べる量が増えるわけでもありません。1点しか商品無ければ3万個売れます。100点になっても合計数が3万を超えるってことはまずないですね。

同様にクロスに関しても点数が増えたところで使われる量が変わるわけではありません。特に今回の安価なものに限れば「綺麗に見えて、施工性の良く、安価に納まる」というのが一番求められている部分だと思います。

商品数が増えれば増えただけ在庫へのコストが増えます。売れない商品であっても生産しないといけないというリスクもあります。このリスクやコストは結局「価格」へと反映されます。

最近の建売物件の傾向を見てみると「価格高騰が激しいので、少しでも安価に抑えたい」という意向に溢れています。

「安価」という部分に注目して考えると「商品数を増やす」という事に整合性がありません。求められているものを総合的に考えると、商品数は最小限にし施工性の良い「安心して施工できる」商品を抜粋してそこだけに注力した販売というのが一番効率的だと思うんですよね。

私たち工事店としても、何か安いものでカタログ持ってきてと言われると、「価格≧施工性>認知度>在庫量≧入荷速度」くらいの感覚でメーカー選びしています。

となるとですよ。認知度で言えばサンゲツが一番でしょう。そこが施工性の良い商品を安価に提供していると、必然的に問屋在庫も少数精鋭でするので出来ますので入荷も早く一番売れると考えられます。

それが何を考えているのかどんどんどんどん種類は増えていきますし、価格も上がる一方ですよね。

最初の食品の例に戻りますが、たくさん並んでいるレトルトカレーの中で「美味しくないと分かった商品」を手に取りますか?日々選ばれるのは「また食べたい商品」となるでしょう。入れ替わっているのは美味しくない商品なんです。

クロスも「また使いたい商品」は残りますし、「次は使わない」商品はカタログ変更のたびに変わっていますよね。

結局「安価」に求められる商品というのは昔から今でもずっと変わっていませんし、変わらない商品が長く求められています。アフター対応まで含めて考えても2,3年毎に「その材料無いので全部貼り替えます」なんて事態もあります。

そう考えると「安価・安心感・恒久的にある」という部分を前面に売り出したものだけのカタログとし、「変わるけど意匠性がある商品は高い商品ですよ」ってするのが本来ですし、収益にも影響があると思うんですけどどうでしょうかね?

ただでさえ商品数が多くて顧客側も選ぶのに時間もかかります。

コスパ・タイパ共に良いのは『厳選された商品だけを提示する』というのが一番良いのだと思うんですよ。

もう少しこのメーカーのカタログが何とかならないかなという問題提起でした。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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