労働時間規制のある現場を職人さんが拒否!

man polishing the ceiling

4月からスタートの2024年問題と言われる「建設業の労働時間規制」。1月から試験的な事も含めて先行スタートしている現場がいくつかあります。

来月からの乗り込みに向けて段取りをする中で、そういった現場に入ってもらおうと職人さんと交渉しているのですが、「土日休みで労働時間に規制のあるような現場には行きたくないです」という現場拒否が続出しています。

もちろんこの規制を始めていない現場でも、現実的には大体朝〇時~夕方〇時までという目安はありますが、多少の前後が許される場合が殆どです。

今回の現場監督も常駐するような現場では、現場の消灯から施錠までも監督さんがされるので、あと10分やればキリが良いのにといった場面でも強制的に退場しなければいけなくなってしまいます。

内装仕上げ工事の職人さんのかなりの大部分の職人さんは以前から話している通り個人事業主として活動している人が多いのです。自身の裁量で仕事が出来ることを目的に個人事業主としているのに、働く時間を細かく決められることで「嫌だ」という判断になり行きませんという返事になっているのだと思います。

もう一つの要因が、働けば働いただけ儲かる為に個人事業主としているのに、働ける時間を制限されてしまうとどうしても稼げる金額が頭打ちになってしまいます。時間制限があるという事は稼げる金額に限度があるという事。

施工速度にも人それぞれの個人差がありますが、遅い職人さんでも時間を使う事で同じ売り上げを目指す、早くて頑張れる職人さんはそれよりもやってもっと儲けるという構造です。遅い職人さんなんかは完全に自身の能力的遅さの部分をカバーする為の時間を奪われてしまいます。

遅い職人さんが時間も使えないとなると専門職であるはずの職人が、普通の工場勤務の仕事よりも稼げない職業となってしまいます。離職率がますます上がってしまいそうな事態ですね。

そんなことを考えていると、この先「土日祝の工事や夜間工事」の需要が上がってきそうですね。日中働く現場と別に引き続き働ける現場を探す職人さんが増えます。需要が高くなるという事は相対的に夜間工事の単価が下がってくる可能性なんかも考えられますよね。

今回は値上げ交渉も出来ませんでしたが、請け負っている責任もありますので私の所で儲からないと推定できる範囲の単価を負担することで行ってもらう人は確保しましたが、今後はすべての現場でこのルールが適用されることに。

現場予算もそうそう上がりませんので、建築主の方が折れるか・元請けが値上げ進めるか・下請けが潰れていくか、のいずれが早いのかというチキンレースの様相が想定されます。下請けが減ればどっちにしろ値上げする他ないので早めに値上げを進める方向で動いて欲しいもんですね。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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