先日お話しました突貫工事、無事終了しました。この工事が終わると残業、休日出勤たくさんした【監督さん】はお休みに入るそうです。
しかし、下請けの私達はそうは行きません。突貫工事をするための人員はどこから来るのでしょう?「暇だったから手伝い来たよ」という人がいれば良いですが、建設業は慢性的に人員不足・後継者不足が言われています。
となると他社の現場に入っている職人さんを待ってもらったり、お金の高低を基準で動く人を引っ張ったり、それでも足りなければ今回のように深夜まで残業してやってもらうしかありません。
大手であろうと中小であろうと企業の社員に適用される法律が【労働基準法】です。
従業員を使えば残業代や休日出勤代がかかりますし、労働基準法の適用外である個人【事業主】であれば安価で請け負ってもらう事も難しいです。
そしてその個人事業主の職人さんに来てもらうのに1番必要なことが【平時からちゃんとした仕事があること】ではないでしょうか。
となると私達はその突貫工事が終わってもその職人さんたちの行き先となる現場の確保から段取りとしないといけないですし、お互いの関係性ができてこないと次の機会というのも生まれません。なので、下請けサイドは突貫工事をしようがなんだろうが休めなかったりするのです。
大手の自己保身的段取りによって下請けがサービス残業みたいなことになってしまい場合によっては違法的な働き方をしなければならなくなるので、せめて追加費用だけでもしっかり払ってあげて潤うようにしてあげないといけませんよね。
もちろん法外な金額請求するようだと拒否されるでしょうけれど適正金額であれば出してくれ・・・ますよね?
とはいえ、本来は工事施工前に注文書を出して請負契約書を交わしておかなければならないのが建設業のルール。突貫工事になるとその契約自体をしないといけないようだと誰も受けてくれず、かといって事前にどれだけの人を集めないといけないか?どれだけ遅くまで工事しなければいけないのか?を推測して見積りを出すことも難しかったりするのもまた事実。口約束になる事も多い内容ですが、口約束も契約になるという裁判判例もありますので相手と揉めない程度にみんなで協力して作っていける建設現場をこれからも作っていきたいですね。
それでも突貫工事はやめてくださいね。お客様も建設会社も下請け作業員もみんないい思いしないですから。
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