私は昭和な人間なので最近の新卒の意識は分かりにくいとこがあるのですが、近頃の若者は会社選択の最重要部分に「パーパス」を重視するそうです。
パーパスとは「企業としての存在意義」といった意味があるようで、昔で言うところの企業理念みたいなものでしょうか。そしてその存在意義と共に社会への影響や社会貢献といったところも含めて重視して見られてるとの事。
この話題を見た時に思った事が、資本主義のこの社会の中で理想的な社会の貢献を謳って実行できる企業は大企業と一部の会社だけではないの?っといった部分です。
その大企業ですら表面上の社会貢献を謳っていても十分な利益が出ないとそちらは後回しになっており、やはり「会社が稼ぐ」という部分が優先です。
大多数の人が働くために求めるものが、生活するためのお金という部分で、その次にやりがいであったりするのではないでしょうか?
入った会社が仰々しい社会貢献を謳っていても、やりがいも無く給料もろくに払われないブラック企業でしたらおそらく表面的なパーパスだけではやっていけないと思います。
パッと見何のことかわからないような言葉を使ってわかりにくくしていますが、「大企業に入りたい」と言ってもらった方が分かりやすいですよね。
本当に報酬度外視で社会貢献したいのであればNPOなどの団体に入るか、ボランティアで生きていけば良いのですけど、そこまでの生き方を出来る人も親が稼いでいるような条件が無いと中々難しいところです。
そして大企業においても一例としてSDGsに対応していますなど言って持続可能な社会を言っている企業もありますが、その実SDGsが関係ない商品はそのままで、新商品を増やしているだけで、大きく見るとゴミや廃棄物を増やしているだけの会社も多いです。
壁紙メーカーであれば、主要な商品は残して点数を減らすなど生産ロスを最小限化し、特殊な商品が欲しいお客様に対しては、特注でこういったものが出来ますというPRをするだけで、通常よりも高単価商品として販売することもできるのではないでしょうか?
っとはいえこれだけ産業が成熟し競合が同じようなポジションになった中で社会貢献を謳う1社だけ別路線に舵を切る事はなかなか大変な事でしょう。
社会主義国家であれば、1社で賄っていく体制を作ればいいのですが、資本主義でやっていく限り難しいですよね。
これからの若者がさらに新しい企業選択の価値観を見せてくれると、また別の社会やシステムが出来てくるのでしょうかね?


