社内システムの改善・開発を続けて早数カ月。
仕事の合間に少しずつ進めていたので、集中してやっていればもっと早く完成したのかもしれませんが、ようやく実務で使えるものが形になってきました。
実際にみんなと共有して使い始めてみると、
「おぉ、大体良い感じに出来てるね~」
と、なかなかの好感触。
何カ月もあれこれ試しながら作ってきた側としては、やっぱりこういう反応をもらえると嬉しいものです。
ところが人間というのは強欲な生き物です。
完成したものを見た途端、
「開発してくれてるから言ってなかったんだけど、こんな機能もあったらいいな~って思ってたんだけど・・・」
と、実は追加要望があったことが判明。
おいおい。
やっと出来たんだぞ(笑)
例えば、
「現場で採寸した時にメモしたものを、事務所に帰ってから転記するのが面倒だから、自動で反映する方法ない?」
とか、
「見積りするのに図面から拾い出しするのが面倒だから、自動で拾い出ししてほしいんだけど・・・」
とか。
一個完成したら、すぐ次です。
みんな強欲です(笑)
ただ、この辺りは私自身も以前から「出来たら便利だろうな」と考えていた内容ではあります。
とはいえ、やろうとしていることが多岐に渡り過ぎるので、なかなか手を付けられずにいた部分でもあります。
さらに言ってしまえば、お金を出せば似たようなサービスは既にあります。
私自身も存在を聞いたことがある程度で、実際に使ったことはありませんが、内容を見る限りでは個人事業主が自分の仕事だけを効率良く処理するためのものだったり、事務職の人が営業に代わって積算するのに便利そうなものだったりします。
でも、
「実際に営業している人間が、自分の仕事を楽にするために作った」
と思えるものって、意外と見当たらないんですよね。
内装工事の営業って、単純に見積りだけ出来ればいいわけではありません。
会社組織として残しておかなければならない資料がある。
現場で施工する職人さんにも分かりやすくしなければならない。
現場監督さんとのやり取りにも使えなければならない。
元請け会社やお施主さんに提出する資料としても、それなりの形になっていなければならない。
そして当然、自分自身が毎日使って面倒ではないことも重要です。
つまり「この作業だけ早くする」という一点突破ではなく、仕事の入口から出口まで全部つながっている方が使いやすい。
ここが、実際に営業として仕事をしている人間が作る意味なのかもしれません。
これまで20年近く仕事で使ってきた計算方法をそのまま仕組みに落とし込めば、入力や計算によるミスを減らせる。
新しく作ったデータベースを利用すれば、これまで調べたり入力したりしていた時間も短縮出来る。
そこに今回出てきた、
「現場で採寸したものをそのまま反映したい」
「図面から拾い出しする作業を楽にしたい」
という機能まで加われば……
あれ?
これ、全部つながったら最強?のアイテムになるんじゃない?
なんてことまで考え始めています。
そして、ここで気付きました。
強欲なのは要望を出してくるみんなだけじゃないんですよね。
私も十分強欲です。
一つ完成したら、
「じゃあ、ここも出来るんじゃない?」
「これとこれをつなげたら、もっと楽になるんじゃない?」
「ここまで出来たなら、全部まとめられるんじゃない?」
と、どんどん次を考えてしまいます。
何より、自分自身がこういった仕組みを作ることに楽しさを覚えてしまいました。
今までは「自分の仕事をどうやったら楽に出来るか?」から始まっていたのに、最近は少し違います。
自分が作ったものを誰かが使って、
「これ便利だね」
「これ楽になったわ」
と言ってくれること自体が面白くなってきました。
要望する側は、
「もっと楽したい」
という強欲。
作る側の私は、
「もっと便利なものを作りたい」
「もっと喜んでもらいたい」
という強欲。
テイカー側も強欲なら、ギバー側も強欲です。
でも、この二つの強欲がうまく噛み合えば、仕事ってどんどん良くなっていくのかもしれません。
もし今考えているものまで全部完成して、本当に仕事全体が効率化出来たらどうなるのか。
私が今抱えている仕事の一部を他の人に回したとしても、それ以上に時間が生まれる可能性すらあります。
そうなったら私は、こういった「仕事を楽にする仕組み」を考えて作ることに、もっと時間を使えるかもしれません。
それって今まで自分がやってきた「営業」とは少し違う仕事です。
でも20年近く現場と営業の間にいたからこそ作れるものがあるとすれば、それもまた今までの経験の使い道なのかもしれません。
一つ完成したら、また次。
次が完成したら、さらにその次。
みんな強欲。
そして私も強欲。
でも今は、その強欲の先に今までとはちょっと違う新しい世界が見え始めた気がして、結構ワクワクしています。