ボーナス支給で「割合」がなんか変

うちの会社、世間とはちょっと違って夏のボーナスがお盆前に支給されます。

「夏のボーナス」というには、ちょっと遅いですよね。

これには理由があって、職人さんから届く請求書が遅かったりするので、前年度の数字を完全に集計できるまでに少し時間がかかります。

そして、その集計結果から各営業の1年間の成果が確定し、それをもとにボーナスの計算が始まります。

つまり、うちの会社の夏のボーナスは単純に「基本給の○ヶ月分」というものではありません。

前の1年間でどれだけ粗利を上げたのか。

その粗利に対して労働分配率を設定し、そこから毎月の給料としてすでに支払われている分などを加味して、最終的なボーナス額が決まります。

ある意味、1年間の成果の総決算です。

当然ながら成果が悪ければ、ボーナスもかなり少なくなります。

年齢が上がるほどボーナスが減ることもある

この制度、ちょっと面白いところがあります。

うちの会社では勤続年数などに応じて定期昇給もしています。

例えば私が30歳の頃と今とで、まったく同じ粗利しか上げていなかったとしましょう。

その場合、今の方が毎月の給料は高くなっています。

年間で会社から受け取っている給料が増えているので、同じ成果ならボーナスとして後から受け取る部分は少なくなります。

逆に、入社してそれほど年数が経っていない人は月給がまだ低い。

そんな人が私と同じだけの粗利を上げれば、とんでもない金額がボーナスとして支給される可能性があります。

下手すると、私が30歳くらいの時に今の制度だったら、夏のボーナスだけで250万円くらい貰っていたんじゃないでしょうか……。

残念ながら、この制度に変わったのは3年ほど前です。

それ以前は、やってもやっても自分の成果が自分の評価に結びついている感覚が薄かったんですよね。

「これじゃダメじゃない?」

そんな話を会社にして、少しずつ仕組みが変わって今の形になりました。

ですので、以前に比べればかなり成果を評価してもらえる会社になったと思っています。

ただ、それでもまだ「ん?」と思うところは残っています。

成果が少ない人ほど「割合」が高くなる?

例えば、月給30万円の社員がいるとします。

その人にかかる経費などを月10万円とすれば、それだけで毎月40万円。

年間なら480万円です。

もちろん会社が負担するのはそれだけではありません。

社会保険の会社負担分もありますし、車両や通信費、事務所経費、事務員さんの人件費など、直接その人の数字には表れない費用もあります。

そう考えていけば、営業一人が会社に利益を残すには、少なくとも年間1000万円程度の粗利は必要だろうという話になります。

ところが、その水準に達していない人にもボーナスは支給されます。

会社からすると、

「ボーナスをまったく出さないわけにもいかんのよ……」

ということになるそうです。

それはそれで分かるんです。

ボーナス0円と言われた社員のモチベーションがどうなるかという問題もありますし、生活給に近い感覚でボーナスを考えている人もいるでしょう。

ただし、無いところからお金は出てきません。

では、そのボーナスの原資はどこから来るのか。

結局のところ、私を含めて粗利をしっかり上げている人が作った利益です。

そうすると不思議な現象が起こります。

成果が十分ではない人の労働分配率が40%近くになっている一方で、粗利を大きく上げた人は20%程度。

「成果が少ない人ほど、上げた粗利に対して受け取っている割合が高い」

という逆転現象が起こってしまうんですよね。

もちろん、会社全体で考えれば単純な話ではありません。

営業だけで会社は成り立ちません。

事務員さんも必要ですし、社長を含めた管理側の仕事もあります。

直接売上や粗利を作らない人の人件費も、誰かが生み出した利益から支払わなければなりません。

中小企業では労働分配率が高くなりやすいとも言われますし、営業だけで粗利の30%も40%も分配していたら、会社に何も残らなくなるでしょう。

そこは理解しています。

それでも、

「しっかり成果を出している人は25%くらいにして、成果が足りない人の分配率をもう少し下げる」

くらいの差はあっていいんじゃないかなと思うんです。

ボーナス面談で話したのも「いくら貰えるか」より仕組みのこと

今年のボーナス自体は金曜日には振り込まれていたようですが、個別面談は今日でした。

本当にお盆休み直前。

仕事も少し落ち着いた最後のタイミングですね。

そこで話したのも、

「もっとボーナスください!」

という単純な話ではありません。

成果を出せていない人をどう評価するのか。

逆に、成果を上げた人をどう評価すれば「もっとやろう」と思えるのか。

その分配率を含めた評価制度について話をしました。

正直なところ、私は今の収入にそこまで不満があるわけではありません。

住んでいる地域の賃金水準や生活コストを考えれば、普通に生活するには困っていません。

もちろん贅沢品を次々買うような生活を始めれば全然足りないでしょう。

でも、別に要らないものまで欲しいとは思いません。

収入が増えたら、

「じゃあ、その分は投資に回そうかな」

くらいです。

家庭があって、子供がいて、住宅ローンがあって……となれば、

「もっと上へ!」

という欲も強くなるのかもしれません。

一人で生活していると、ある程度のところまで来れば「足りてるんだよな~」となってしまいます。

だからこそ、金額そのものよりも「仕組み」の方が気になります。

「頑張ったら得」になっているだろうか

最近の働き方を見ていると、時々疑問に思うことがあります。

「頑張った人が得をする仕組みになっているのかな?」

と。

もちろん、仕事ができない人を簡単に切り捨てればいいとは思いません。

人には得意不得意がありますし、成長するまでに時間がかかる人もいます。

営業数字には出なくても、会社に必要な仕事をしている人だっています。

だから「粗利が少ない=価値がない」という話ではありません。

ただ、

やってもやらなくても大して給料が変わらない。

成果を出した人の利益を使って、成果を出せなかった人の待遇を維持する。

これがあまりに強くなってしまえば、別の問題が出てきます。

「だったら、そこまで頑張らなくてもよくない?」

となってしまうからです。

仕事でも「コスパ」や「タイパ」が重視される時代です。

同じ給料なら責任は少ない方がいい。

同じ評価なら仕事量も少ない方がいい。

余計な仕事を引き受けて評価がほとんど変わらないなら、最初からやらない方がいい。

個人として考えれば、合理的な判断なのかもしれません。

でも、会社全体がその考え方になったら誰が新しい仕事を取ってくるのでしょう。

誰が難しい案件を引き受けるのでしょう。

誰が会社を成長させるのでしょう。

成果を求める人ほど仕事が増え、責任が増え、それなのに分配率は下がっていく。

これでは「頑張った人が損をする会社」になってしまいます。

成果を求める人は独立するしかないのか?

そう考えていくと、成果を求める人が行き着く先は限られてくる気もします。

自分の成果をきちんと評価してくれる会社へ転職する。

成果主義がしっかり整備された大手企業へ行く。

あるいは、自分で独立する。

自分で1000万円の利益を作ったなら、自分に返ってくる。

2000万円作れば、さらに増える。

非常に分かりやすい世界です。

だから成果を出せる人ほど、独立を考えるのかもしれません。

とはいえ、田舎の中小企業からいきなり大手企業へステップアップするのも簡単ではありませんし、独立すれば今度は仕事を取ることから資金繰りまで全部自分の責任になります。

「評価に不満があるなら辞めればいい」

だけで済ませるのも、ちょっと違うと思うんですよね。

だったらまず、今いる会社の仕組みを変えられないか。

私はそっちをやってみたいと思います。

実際、以前の「成果を上げてもあまり評価されない制度」から、今の成果連動型のボーナス制度に変わったのも、そういう話を会社としてきた結果です。

完璧ではないにしても、一度変えられた実績はあります。

次は、

成果を出せなかった人を守りながら、成果を出した人が「やって良かった」と思える仕組みをどう作るか。

ここでしょうね。

全員を同じように扱うことが公平なのか。

それとも、出した成果に応じて差がつくことが公平なのか。

たぶん会社経営では、このバランスに正解なんてないのでしょう。

それでも少なくとも、

「やらない方が得」

ではなく、

「やった人がちゃんと得をする」

そんな会社の方が、私は健全だと思います。

独立や転職を考える前に、もう少し今の会社で改革してみますかね。

来年のボーナス面談では、この「割合」がどう変わっているのか。

そこを楽しみにしておきたいと思います。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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