最近、自分のお金の流れを見返していて、生活費や投資に回している分を除いた手元資金が、以前より減りにくくなっていることに気付きました。
「なんでだろう?」と考えてみると、一番大きな理由は仕事に関わる費用を、きちんと経費として精算するようになったことでした。
例えば、お客さんとのゴルフ。
営業職であれば仕事の一環として行くことも珍しくありません。
他にも、元請け会社が開催する懇親会や納涼会、新年会、忘年会などのイベント。さらには監督さんや担当者と親交を深めるための二次会まで、仕事に必要な範囲であれば会社が経費として認めてくれています。
これらを合計すると、年間で約50万円ほどになります。
以前は、
「領収書をもらっていないからいいや」
「半分仕事、半分プライベートみたいなものだし自己負担でいいか」
と、自腹で済ませていたものも少なくありませんでした。
しかし、「仕事で必要な支出は仕事の経費」と割り切って精算するようになってからは、その分だけ手元に残るお金が増え、金銭的な余裕を感じるようになりました。
ところが、これはどこの会社でも同じではありません。
会社によっては、お客さんとのゴルフでも経費として認められない。
忘年会や懇親会も自己負担。
二次会などは当然対象外。
そんな会社もあります。
仮に年収500万円だったとして考えてみます。
私のように年間50万円分を会社が経費として認めてくれるなら、実質的には550万円の価値がある働き方とも考えられます。
逆に、その50万円をすべて自己負担しなければならない会社であれば、手元に残るお金の感覚としては450万円で働いているのと近いものがあります。
もちろん税金など細かな違いはありますが、会社の経費ルールだけで年間100万円近い体感差が生まれる可能性もあるということです。
さらに、会社によっては目に見えない福利厚生もあります。
例えば、
- ゴルフ会員権を会社で保有していて、メンバー料金でプレーできる
- 社長が所有する船で釣りに連れて行ってもらえる
- リゾート施設と提携していて格安で宿泊できる
- 資格取得費用や講習費を全額会社が負担してくれる
こうした制度は求人票にはあまり書かれていませんが、実際には大きな価値があります。
逆に、
「仕事で必要な支出なのに全部自己負担」
という会社もあります。
こうした違いは、実際に働いてみないとなかなか分からない部分でもあります。
転職するときは、どうしても「年収○万円アップ」という数字ばかりに目が行きがちです。
もちろん給与は大切です。
ですが、給与以外に会社がどこまで仕事を支えてくれるかも、働きやすさを左右する重要な要素ではないでしょうか。
仕事に必要な支出を会社が負担してくれるのか。
福利厚生は充実しているのか。
資格取得や営業活動を後押ししてくれるのか。
そういった部分まで含めて考えると、「給与は少し低くても結果的に手元に残るお金は多い」という会社もあります。
反対に、給与は高く見えても仕事に必要な費用がすべて自己負担なら、思ったほど生活は楽にならないこともあります。
そして、仕事に必要な支出まで自腹を求められる環境では、「それなら自分で個人事業主としてやった方がいい」と考える人が出てくるのも、ある意味では自然な流れなのかもしれません。
会社選びは給与だけで決めるものではありません。
目に見える年収だけではなく、目に見えない経費の扱いや福利厚生まで含めて比較してみると、本当に働きやすい会社が見えてくるのではないでしょうか。