日本の為替介入から始まり、その後のアメリカ・ベッセント財務長官による介入示唆、そしておそらく実弾介入まで行われたことで、ドル円相場はピーク時の163円後半から157円前半まで一気に円高へと動きました。
この一連の流れで、一番救われたのは私だったかもしれません。
7月初め、私は少し調子に乗っていました。
元本20万円からスタートし、「毎日1,000円ずつ利益を積み重ねる」という目標でコツコツ取引を続け、6月までは順調に利益を積み上げていました。
ところが7月に入り、「まだ円安は続くだろう」と考えて、ほぼフルレバレッジに近い状態で円売り・ドル買いのポジションを保有。
その直後に円高へ振れ、一旦損切りすることになりました。
損失は6万円超。
結果だけ見れば、そのまま放置していれば最終的には大きな利益になっていたのですが、それは後から分かる話です。当時の状況では資金管理を優先して損切りした判断は仕方なかったと思っています。
とはいえ、
「何とか7月中にこの損失だけでも取り返したい」
という気持ちは強く残りました。
そこで、それまでのドル買い中心の戦略から一転し、
「163円台まで上がったなら、さすがに天井が近いのではないか」
という考えで、円買い・ドル売り中心へと戦略を変更しました。
ただ、この戦略にもデメリットがあります。
円買いポジションは短期間で決済できないことが多く、どうしても翌日以降へ持ち越す場面が増えます。
すると発生するのがスワップポイントの支払いです。
気付けば5,000円近いマイナスとなり、「利益は出ているのにスワップで削られる」という何とも言えない状況になっていました。
それでも今回の日米による為替介入をきっかけに、一気に円高が進行。
おかげで7月に出した損失は、ほぼすべて取り返せるところまで戻ってきました。
残ったのはスワップ分くらい。
あのまま円高にならなければ、今年の利益目標もかなり遠のいていたと思うので、本当に助けられたと言っても過言ではありません。
今回特に興味深かったのは、日本だけではなくアメリカまで動いたことです。
ロイターの報道によると、ベッセント財務長官のToDoリストには
「円買い50億~100億ドル」
という記載があったとされています。
この報道が出た後、ドル円はさらに2~3円ほど円高へ動きました。
一方、日本政府による介入額は6~9兆円規模とも言われています。
ドル換算すると、およそ380億~560億ドル程度。
単純計算では、日本の方が6~8倍近い規模で介入していることになります。
それでも相場へのインパクトは、資金量ほど大きな差にはなりませんでした。
この違いは非常に興味深いところです。
実際に投入した資金以上に、
「アメリカまで本気で円高方向へ動き始めた」
という市場参加者の心理が一気に変わったことが大きかったのではないでしょうか。
為替相場はお金だけではなく、期待や思惑でも動きます。
だからこそ、日本単独よりも日米が足並みを揃えたという事実の方が、相場には大きく効いたのかもしれません。
では、今後はどうするのか。
そこが一番悩ましいところです。
日米金利差だけを見れば、まだドル買い優勢という考え方もできます。
長期的にはドル高へ戻る可能性も十分あるでしょう。
しかし、今回のように政府が本気で介入してくる局面では話が変わります。
ドル買いを積み上げれば、塩漬けになるリスクもありますし、レバレッジを掛けすぎればロスカットまで見えてきます。
私は150円割れまで進む可能性はそれほど高くないのではないかと考えています。
とはいえ、相場は「自分の予想通りには動かない」ということを、この1か月で痛いほど学びました。
だからこそ、大きく勝とうとするのではなく、小さく利益を積み重ねるという基本方針だけは崩さないつもりです。
焦って取り返そうとすると、また同じ失敗を繰り返しかねません。
今年の利益目標まで、残り約6万円。
月平均で考えれば、残り5か月で2か月分の利益を積み上げれば届く計算です。
ここまで戻せたのだから、無理に勝負へ行く必要はありません。
相場の方向性をしっかり見極めながら、チャンスが来るまでは静観する勇気も大切なのかもしれません。
7月の失敗は決して気持ちの良いものではありませんでしたが、資金管理の大切さと、レバレッジの怖さを改めて教えてくれた1か月でもありました。
この経験を無駄にせず、今年の目標利益を達成できるよう、これからも一歩ずつ積み重ねていきたいと思います。