はい。今日は悔しさでいっぱいのサッカーワールドカップ日本代表についてです。
皆さんも既にご存じの通り、結果はブラジルに1-2で逆転負け。
前半は1-0で折り返し、日本代表としてはほぼ理想的と言っていい内容でした。堅い守備から素早い攻撃へつなげる形が何度も作れていましたし、「もしかしたら本当に勝てるかもしれない」と期待した人も多かったのではないでしょうか。
私自身も昨年の歴史的なブラジル戦初勝利があっただけに期待感は最高潮。だからこそ、この敗戦は想像以上にショックが大きく、今日は仕事をしていても少し気持ちが抜け殻のようになっていました。
しかし冷静に振り返ってみると、日本代表の課題も改めて見えてきたように感じます。
これまでの試合を見ても、前回ワールドカップのスペイン戦やドイツ戦、そして今大会のオランダ戦でも、日本は「先制されてから追いつく、追い越す」という展開では驚くほどの力を発揮します。
一方で、「早い時間帯に先制した後の試合運び」にはまだ改善の余地があるようにも感じました。
相手がブラジルのような世界最高峰のチームになると、後半には必ず修正を加えてきます。
今回もビニシウス選手に2人で対応する場面が増えると、それを逆手に取るようにライン際へ張らせ、日本の守備を外側へ広げて中央のスペースを作ろうとする場面が目立ちました。逆サイドでは数的優位を作り、日本の守備陣を揺さぶる狙いも見えていました。
それに対して日本は前線の選手まで守備に回り、全員で耐える時間帯が続きました。
本来であれば「良い守備から良い攻撃へ」とつなげたいところですが、後半は守備に重心が寄り過ぎてしまい、反撃するだけの余力を残せなかった印象があります。
世界の強豪国を見ると、前線には守備よりも攻撃にエネルギーを残す選手が必ずと言っていいほどいます。
もちろん日本代表の良さは、全員で守り、全員で攻撃する協調性にあります。その姿勢がここまで世界と戦えるチームを作ってきたことも間違いありません。
ただ、今回のように流れが相手へ傾き、同点に追いつかれ、体力も削られてくると、そのスタイルだけでは押し返し切れない場面も出てきます。
そんな時に局面を一人で変えられる「個」の力を持つ選手の存在は非常に大きいものです。
もし三笘選手や久保選手、南野選手らが万全の状態でベンチにいて、後半の流れが悪くなったタイミングで投入できていたら、違った展開になっていた可能性もあったのではないでしょうか。
もちろんこれは結果論です。
本人たちが望んでケガをしたわけではありませんし、この舞台に立てなかった悔しさは誰よりも本人たちが感じているはずです。
ただ、だからこそ改めて感じたことがあります。
ワールドカップという舞台は、「次」が必ずある場所ではない。
4年後にも大会はあります。
ですが、その時に今と同じメンバーが揃う保証はありません。
自分が代表に選ばれる保証もありません。
対戦相手も違えば、自分のコンディションも、チーム状況も、年齢もすべて変わっています。
「今回しかないチャンスだった。」
そんな選手も決して少なくないと思います。
だからこそ、その一度しかないかもしれない舞台で結果を出すためには、普段から最高の準備を積み重ねておくしかありません。
今回のブラジル戦も、日本は十分勝つ可能性がありました。
現在の力なら、感覚的には3割くらいは勝てるところまで来ているように感じます。
以前なら1割あるかどうかというくらい力の差がありましたから、この成長は本当に素晴らしいことです。
しかし、その3割の勝率を、ワールドカップという一発勝負のたった1試合で引き当てなければならない。
これが世界一を目指す難しさなのでしょう。
これは仕事でも同じです。
大きな仕事の依頼、信頼を得られる商談、新しい取引先との出会い。
「また次があるだろう」と思っているうちに、そのチャンスは二度と巡ってこないことも珍しくありません。
だからこそ普段から準備をしておき、「ここだ」という一度の機会を確実につかめるだけの実力を身につけておくことが大切なのだと思います。
ゴールチャンスは何度も訪れるわけではありません。
ワールドカップでブラジルと戦える機会もそう何度もありません。
仕事でも人生でも、大きなチャンスは限られています。
だからこそ、その一瞬をものにできる準備を日頃から積み重ねていく。
今回の悔しい敗戦は、その大切さを改めて教えてくれた一戦だったように感じます。