いよいよGW突入というタイミングの今日。
メーデーということで労働組合に入っている人は休みにしている人も多いのかな?と予測したり、
資材不足で現場が止まっているのかな?と予測したり、
そもそも私の記事でも「事前に段取りしっかりしましょう」と話していたこともあり、
みんな段取りが終わっていて暇というのもあるでしょう。
まぁ電話が鳴らないこと・・・。
本当に驚くほど鳴りません。
忙しいときには「もうちょっと静かにしてくれ」と思うこともある電話ですが、
こうも鳴らないと逆に落ち着かないものです。
あまりに電話が鳴らないので、こちらからいくつか電話してみました。
まだバタバタ段取りしている人は
「今ちょっと立て込んでて!」
とすぐ電話が終わりました。
一方、時間を持て余している段取り出来ている人は
思いのほかゆっくり話してくれました。
そこで聞けた話は、少し安心するものでもあり、
同時に不安になるものでもありました。
一時期パニック的に
- ユニットバスが入らない
- 水道のパイプが入らない
- 糊が無い
など様々な物で現場が止まる危険性が騒がれていました。
しかし実際のところはどうかというと、
想像していたよりもどの商品も
「ちょっと遅れるくらい」
で済んでいるという話が多く、
現場運営にはほとんど支障ないレベルに収まっているようです。
もちろん油断はできませんが、
少なくとも「完全に止まる」という最悪のシナリオは
ひとまず回避できている印象です。
ただし、
みんなが口を揃えて危惧していたのは別の問題でした。
それが
値上げ
です。
材料も上がる。
人件費も上がる。
運送費も上がる。
そして最後に残るのが
販売価格の上昇 です。
ただでさえ物価上昇の流れで
新築住宅価格は年々上昇しています。
さらに最近は
ローン金利の上昇も加わっています。
これまで
- 5000万
- 6000万
くらいで検討できていた住宅が、
今では
5000万~8000万程度払える見込みがないと難しい
そんな感覚になってきています。
そこにさらに値上げが重なればどうなるか。
極端な話、
「1億払える人しか家を買えない」
そんな時代が来てもおかしくないと
本気で心配している人も増えてきています。
では住宅が売れなくなったら
建設業はどうなるのか。
ここが一番気になるところです。
ただ、少し視点を変えると
別の需要も見えてきます。
家を買えない人が増えれば増えるほど、
当然
アパート需要
は増えていきます。
新築アパートは高くて建てられなくても、
これまで山ほど建っている
少し古めのアパートは全国に大量にあります。
そしてそれらは確実に
- 修繕
- 改修
- リフォーム
の時期を迎えます。
ですので
内装仕上げ工事という仕事に関しては、
極端に仕事が無くなるというよりも
「新築から改修へ」
そんな流れに変わっていく可能性の方が高いのではないかと感じています。
とはいえ、
楽観できる状況ではありません。
今の住宅価格
今の金利
今の材料価格
これらを冷静に並べてみると、
現在の賃金水準のままでは成立しない世界
に近づいているようにも見えます。
極端な話、
今の賃金が
倍になるくらいの世界観
でないと
今後の建設業はかなり厳しい状況になるかもしれません。
今日の「鳴らない電話」は
単なるGW前の静けさなのか。
それとも
市場の変化の前触れなのか。
今はまだ分かりません。
ただ一つ言えるのは、
忙しさの中では気付けないことも、
静かな時間だからこそ見えてくるということです。
この静けさが
一時的なものなのか、
それとも長く続くものなのか。
これから先、
本当に
もっと鳴らない電話
になってしまうのではないか。
そんな不安を感じながら、
今日も静かな事務所で電話を待っています。