停戦するとかしないとか、
ホルムズ海峡を閉鎖するとか開放するとか再封鎖するとか。
世界中が振り回されている中東情勢ですが、
最近の動きを見ていると、
最終的な着地点は「イランの原油生産能力そのものを弱らせること」なのではないか
そんな風に感じるようになってきました。
今日は少し整理しながら
- イランはどうしたいのか?
- トランプは何を狙っているのか?
- 私たちの仕事にはどう影響するのか?
このあたりを考えてみたいと思います。
イランは「売れない原油」が一番困る
現在、イランの油田自体は
普通に採掘は続けられている
と言われています。
しかし問題はそこではありません。
「採った原油を外に出せない」
ここが最大の問題です。
報道によると、
イラン国内の原油貯蔵タンクは
数週間以内に満タンになる可能性がある
と言われています。
つまりこういうことです。
- 採掘はできる
- しかし輸出できない
- 貯蔵も限界に近い
この状態になるとどうなるか。
採掘を止めるしかなくなる
これが一番痛い。
採掘停止は「スイッチを切れば終わり」ではない
ここはあまり一般には知られていない部分ですが、
油田というのは
止めればすぐ再開できるものではありません。
例えば
- 圧力管理
- 設備保守
- 地層管理
- 配管維持
こういったものが複雑に絡みます。
一度止めてしまうと
- 再開に時間がかかる
- コストが跳ね上がる
- 最悪の場合、生産能力が落ちる
こういうことも普通に起こります。
つまり
採掘停止=長期的な戦力低下
なんです。
イランとしては
絶対に避けたい事態です。
だから停戦してでも海峡を開けたい
週末に
ホルムズ海峡封鎖解除
というニュースが流れました。
この動きは
単純に「戦争をやめたい」ではなく
原油を外に出したい
この一点だった可能性が高いと思っています。
理由はシンプルです。
満タンになる前に売らないと詰む
からです。
ではトランプは何をしたいのか?
ここが今回の本題です。
私は最近こう感じています。
イランを直接壊したいのではない
イランの「稼ぐ力」を弱らせたい
この方向ではないかと。
一つの油田が止まれば、それだけで価値が上がる
アメリカは世界最大級の産油国です。
つまり
競合が減ればどうなるか。
当然
自国の原油の価値が上がる
ことになります。
しかも今回のやり方は
- 直接戦争しない
- インフラを破壊しない
- 長期戦にならない
代わりに
物流を止める
だけ。
これは非常に効率がいい。
いわば
兵糧攻め
に近い戦略です。
「行くも地獄、引くも地獄」を作っている
トランプ側からすると
一番有利なのはこの状態です。
- 攻撃はしない
- でも圧力はかけ続ける
- 条件を飲まなければ次の手がある
この構図になると
相手はこう考えます。
損失が少ない方を選ぶしかない
つまり
条件を飲む
方向に誘導されます。
これが今起きていることではないかと感じています。
そして私たちの業界にはすでに影響が出ている
ここが一番現実的な話です。
週末に
「停戦」
「海峡開放」
というニュースを見て
正直少し思いました。
もしかして値上げや出荷調整が無いまま収まるのでは?
と。
でも違いました。
現場レベルではすでに
- 材料納期の遅れ
- 出荷調整
- 値上げ予告
こういった動きが進んでいます。
そしてもっと怖いのがこれです。
元請け各社では「現場停止」が見え始めている
すでに一部では
- 工事延期
- 工程見直し
- 着工見送り
こういった話が出始めています。
これはかなり危険なサインです。
建設業は
一つ止まると全部止まる
業界だからです。
為替・株価にも不安が見えてきた
最近の市場の動きも
少し変わってきました。
- 円安が止まりきらない
- 株価の上昇が鈍い
- 原油価格が不安定
つまり
安心できる材料が一つもない
状態です。
来週は何が起きてもおかしくない
正直なところ
- 海峡が再封鎖されても不思議じゃない(封鎖するとは言ってました
- 攻撃が起きても不思議じゃない(条件飲まないと攻撃するって言ってました)
- 停戦が延長されても不思議じゃない(可能性が一番薄そう)
そんな状況です。
でも一つだけ確実に言えることがあります。
もう「元通り」には戻らない
ということです。
まとめ
今回の動きを整理すると
- イランは「売れない原油」が一番困る
- トランプは「採掘能力」を弱らせたい
- 戦争ではなく物流で圧力をかけている
- その影響はすでに建設現場まで来ている
そして私たちにとって一番大事なのはこれです。
準備しておくこと
です。
- 材料が来ない
- 価格が上がる
- 工期が止まる
これが同時に起きる可能性があります。
来週。
本当に何が起きるのか。
ちょっと覚悟して見ておいた方が良さそうです。