今週月曜日。
サンゲツの価格改定の発表以来、様々なメーカーで値上げ発表が相次ぎました。
現状、最短で値上げスタート予定が来月からのロンシールが一番早いようです。
その他のメーカーに関しては概ね7月頭からの予定にしているところが多い印象。
タジマや東リは7月中旬設定なので、発表から3カ月(一般的に見積りの有効期限)は猶予を取った形なんでしょうね。
ここまでは理解できます。
値上げ自体も、この状況を見れば「やむを得ない」というのが正直なところです。
しかし問題は――
「結局いくらになるの?」
この一点に尽きます。
各メーカーの発表では
「20%~30%」
と言われている水準が多いのですが、どの商品がいくらなのかは全くわかりません。
300円の商品が20%か30%くらいでしたら
30円の誤差なので最悪何とかなることもあります。
しかし5000円の商品だったら誤差は500円。
それが1000㎡とかあると誤差50万になるんですよね。
もうこれは誤差では済ませられない金額です。
適当に価格を出すと元請けさんも受け入れ難いですし、
それをお施主さんに負担求めるのにも困ります。
かといって「分からないので後で調整します」というのも、
現場を動かしている側としては非常に言いにくい話。
見積りというのは
「この金額でやります」
という約束でもありますからね。
もちろんメーカー側としても
- 原材料の調達可能性時期の不透明感
- 原材料価格の変動の不透明感
というのがあり、無暗に価格提示しづらいという事情があるのは理解しています。
しかし、その条件って
他の建材メーカーでも
他業種でも
同じなんですよね。
結局その会社ごとのトップが
「いくらで出す」
という価格決定をした上で販売店に周知し、
そこから値上げ交渉が始まります。
内装メーカーって、過去の価格改定を見ても
こういった「決定をする」という判断が
かなり遅い業種なんだと思います。
そしてその遅れによって
実際に損害を受けるのは誰かというと
- お施主様
- 元請け
- 内装業者
この3者になります。
メーカーは決めた価格で売るだけなので、
極端な話、損失は限定的です。
しかし現場側は
- 既に受注している案件
- 見積り提出済みの案件
- 工事開始直前の案件
こういった「動いている仕事」を抱えています。
一番困るのがここです。
今の見積り金額のまま出せるのか?
この判断が出来ない。
もし無理なのであれば
早く交渉に動かなければならない。
しかし
対応策があるのかないのかすら出ていない
これでは動きようがありません。
例えば
- 既契約分は旧価格で対応
- 見積り提出済み案件は一定期間据え置き
- 新規受注分から適用
こういった基本方針だけでも出してもらえれば、
現場側としても動きやすくなります。
材料供給に対しても不安感は残ったままです。
- なにがあるのか?
- いつまであるのか?
- いつから危機になるのか?
完璧な予測は無理でもいい。
目安でもいいから情報が欲しい
これが現場側の本音です。
値上げ自体は仕方ないと思っています。
むしろ必要なことだとも思っています。
ですが
「判断材料が無い状態」
これが一番困る。
今後、私たち内装業者としても
- 見積りの有効期限の明確化
- 材料費変動条項の明記
- 早めの価格再確認
- 元請けとの事前協議
こういった対応を
これまで以上に徹底していく必要があると感じています。
嬉しい話ではありませんが
早く結論を出してほしい
これに尽きます。