今年に入って、私のブログ記事の大半は
「中東情勢関連の資材供給具合」であったり、
そこに合わせたように報じられる「資材の値上げ」に関連するものが中心となっています。
ですが、ここ最近いろいろな情報を集めている中で、
ちょっと状況が変わってきました。
値上げとか高いとか、そういう話ではなくて
「あれ?これ家建たないわ」
という状況が、現実味を帯びてきたのでお知らせです。
まずは断熱材
思い出されるのが東日本大震災の時です。
断熱材を製造している工場が被災し、
新規の供給が無くなってしまいました。
残っている在庫をみんなで取り合うような状態になり、
代替えの製造場所が確保できるまでの間、
新築工事の進行が停止する場面が実際にありました。
今回の状況は、少し性質が違います。
工場が被災したわけではなく、
原材料そのものの供給が不安定になっているため、
「別の工場で作ればいい」
という単純な話ではありません。
原材料が揃うまで供給停止。
つまり、
長期化する可能性がある
という点が非常に厄介です。
水道工事の配管も供給制限
水道工事の配管についても
すでに供給制限が始まったと言われています。
配管というのは、
建物の最初から最後までずっと関わる材料です。
- 基礎工事時点での先行配管
- 大工工事途中での配管工事
- 仕上げ後の器具付け時
- 外構工事での接続工事
このように、
工程のあらゆる場面で使用される材料です。
つまり、これが無いと
どこか一工程だけが止まるのではなく、
工事全体が途中で止まる
ということになります。
接着剤が無いと「つながらない」
さらに問題なのが接着剤です。
配管同士を接続するための接着剤が不足しており、
そもそも接続が出来ないという話も出てきています。
「材料はあるけど使えない」
という、非常にやっかいな状況です。
接着剤と言えば、
大工工事でも大量に使われます。
例えば
- フロア材を張る
- 下地材を固定する
- 合板を接着する
こういった作業は
接着剤が無ければ成立しません。
つまり
フロアが張れない
工事が進まない
ということになります。
内装業にも直撃しています
これは私たち内装仕上げ工事業にも
まったく同じことが起きています。
先日、東リの値上げの話を書きましたが、
その詳細を問屋さんから聞いた際に、
もう一歩踏み込んだ話がありました。
- ゴム系ラテックス形
- アクリルエマルジョン系
- ウレタン系
- エポキシ系
こういった
床用接着剤すべてに出荷制限が入る
ということです。
もちろん、
現在進行している現場に対しては
ある程度供給してもらえるようですが、
問題はここです。
「念のために在庫を持っておく」
という行動が
出来なくなるということです。
つまり
不測の事態に備える余裕が無くなる
ということです。
これは現場にとって
非常に大きなリスクになります。
まだ表に出ていないだけの物もあるはず
おそらく私の耳に入ってきていないだけで、
他の作業で必要な材料についても
同じように品不足になっているものはあると思います。
実際にここ最近、
様々な業種から
- 入らない
- 制限がかかった
- 納期が読めない
という話が
徐々に増えてきています。
「当面の在庫はある」は信用できない
政府は
「当面の在庫はありますので」
という発言をしていますが、
現場感覚からすると
すでに多方面で影響は出ています。
そして問題なのは
在庫があるかどうかではなく
補充できるかどうか
です。
燃料価格を抑えることが本当に正解なのか
今は燃料が安く抑えられているのは助かります。
ですが、その裏では
ブラックボックスのような補助金が投入されています。
個人的には、
燃料価格を無理に抑え続けるよりも
材料生産が追いつくまでの間、
一時的にでも需要を抑える方向に動いた方が
結果的には
社会全体の時間稼ぎになるのではないか
そんな風にも感じています。
停戦しても、すぐには戻らない
仮に停戦がうまく決着したとしても、
物流や生産体制が元に戻るまでには時間がかかります。
現場感覚としては
少なくとも3カ月程度は混乱が続く
そんな見方が現実的だと思います。
私自身の現場でも不安が増えています
私自身、
夏から来春にかけての契約工事が
いくつか決まっています。
ですが
- 前工程は順調に進むのか
- 私たちの工事の段階で材料は入るのか
- 価格は据え置きでいけるのか
- 元請けの対応は間に合うのか
こういった懸念が
一気に増えてきました。
そして最悪の場合
元請け企業が倒れる
というリスクすら
現実味を帯びてきています。
これからは「情報」が一番の武器
こういう時期は
- 在庫
- 価格
- 納期
どれも大事ですが、
一番大事なのは
情報
です。
情報が早い会社ほど
動きも早くなります。
逆に
情報が遅れた会社ほど
対応も遅れます。
もっと情報収集が必要なタイミングです
いまは
「様子を見る」
よりも
「情報を集め続ける」
ことが重要なタイミングだと感じています。
まだ表に出ていない問題も
これから次々に出てくるはずです。
少しでも早く状況を把握して
次の一手を考えていく。
そんな時期に入ったのかもしれません。