今朝、一時的とは思いますけど嬉しい情報が流れていましたね。
「イランとアメリカで停戦合意」
これにより、閉鎖されていたホルムズ海峡も一時的に開放されることになるそうです。
ペルシャ湾に足止めされている数十隻の原油やLNGを積んだタンカーも、これで通過出来ることになり、
高止まりしていた原油価格なども急激に下落し始めました。
市場も為替も、少しホッとしたような動き。
「これで落ち着くのかな?」
そんな空気感が漂っているのも事実です。
しかし――
問題が解決したわけではありません。
まずは「今止まっている分」が動くだけ
現在ペルシャ湾内に停泊している船からは、順次入ってくるようになるでしょう。
ですので、たちまちの供給不足には一定の対応が出来ると思います。
ここまでは比較的分かりやすい話です。
ただし、今回の停戦合意は
「2週間」
という期間限定のもの。
ここが非常に重要なポイントです。
新しいタンカーは間に合わない
仮に、ホルムズ海峡が解放されている今のうちに
「新たなタンカーを向かわせて原油を取りに行こう」
と考えたとしても――
物理的に間に合いません。
日本からホルムズ海峡までは
おおむね 20日~30日 かかると言われています。
つまり、
今出発しても停戦期間内に到着すら出来ない
ということになります。
さらに言えば、
- 海峡手前で待機
- 補給場所まで移動
- 積み込み
- 出港待ち
これらを含めると、
- 入るまで数日
- 補給に数日
- 出るまで数日
あっという間に時間は過ぎていきます。
もし各国のタンカーが順番待ちしていたら、
数日程度の遅れは普通に発生するでしょう。
そして気が付けば――
停戦期間終了
という展開も、十分に想定されます。
一番の不確定要素は「人」
もう一つ気になるのが、政治の動きです。
今回の停戦合意は成立していますが、
その先が安定しているとは限りません。
アメリカ側の判断、特にトランプ大統領の発言は、
ここ最近の動きを見ていると
「朝令暮改」
という言葉がピッタリなほど、
日々方針が変わる場面が目立っています。
2週間、何も起こらず平穏に進むのか。
それとも途中で再び緊張が高まるのか。
ここは誰にも読めない部分です。
2週間後、また同じことが起きる可能性
仮にすべてが順調に進んだとしても、
2週間後には再びホルムズ海峡が通れない状況になる。
そんな可能性は、決して低くないと思っています。
そうなれば、
- 一度下がった原油価格は再上昇
- 円高方向に振れた為替も再び円安へ
- 建設資材の供給不足も継続
つまり、
「元通り」
になるだけです。
むしろ、
一度安心ムードが広がった後の再悪化の方が
現場にはダメージが大きいこともあります。
建設業としては「落ち着いた今」こそ準備の時間
今回の停戦合意は、
確かに良いニュースです。
これは間違いありません。
ですが、
安心していいニュースではなく
準備するためのニュース
だと思っています。
今、少し落ち着いているこのタイミングで
- 見積条件の確認
- 納期の再確認
- 在庫状況の把握
- 代替材料の検討
こういったことを進めておくことが、
次の混乱を乗り切るためには重要になってきます。
「決まったこと」より「その先」を見る
ニュースはどうしても
「今起きたこと」
に焦点が当たります。
ですが、現場で仕事をしている人間にとって大事なのは
その先に何が起きるか
です。
今回の停戦合意も、
- 良いニュース
- 市場が落ち着いた
- 一旦安心
ここで止まらず、
「この後どうなる?」
と考えておくことが、
これからの時代はますます重要になると思います。
一旦落ち着いたかもしれない。
でも、本当に落ち着いたかどうかはまだ分からない。
だからこそ、
日々ニュースを確認しながら
一歩先を想定して動く
これが、これからの仕事のやり方なのかもしれませんね。