古くから「宵越しの金は持たない」という言葉があります。
江戸の町人文化を象徴するような言葉として知られていますが、その背景には当時の生活環境がありました。
当時の江戸は木造住宅が密集し、火事が頻繁に発生していました。しかも今のような防火設備もなく、ひとたび火が出れば町ごと焼けることも珍しくありません。
日雇いの仕事でその日その日の給料を受け取る生活。
せっかく貰ったお金を家に置いていても、夜の火事で全部なくなる可能性がある。
だったらどうするか。
「失うくらいなら今日使ってしまえ」
そんな合理的とも言える考え方から「宵越しの金は持たない」という文化が生まれたとも言われています。
現代では火事の代わりに何があるのか
現代では、当時のように一晩で全財産が燃えてなくなるという事はほとんどありません。
金融機関もありますし、家も耐火構造。
銀行に預けていれば、火事でお金が消えるなんてことはまずないでしょう。
ただ、**“予測できないリスク”**という意味では、今の時代にも似たようなものがあります。
それが
戦争や地政学リスク、政治の動きです。
ここ最近の世界情勢を見ても、
・突然の軍事衝突
・大統領の強烈な発言
・金融政策のサプライズ
・週末に出る重大ニュース
こういったものが、月曜の相場を大きく動かすことがあります。
昔の江戸にとっての火事が、
現代では戦争や政治ニュースと言ってもいいかもしれません。
FXでの「宵越しの金は持たない」
そんな考え方が、私のFXのルールにもあります。
それが
「週末はポジションを持たない」
というもの。
今年に入ってから、自分に合う取引ルールを作ってコツコツやっています。
基本的な考え方はこんな感じです。
・ドル円は基本ドル買いで入る
・底打ちして反転したと思える場面でしか入らない
・ミスしてもナンピンで平均を整えてゼロ撤退
・コツコツ利益を積み上げる
・そして週末はポジションを持たない
この最後のルールがまさに
**FX版の「宵越しの金は持たない」**です。
コツコツ型の人間は週跨ぎが怖い
私のスタンスは、とにかくコツコツ型。
一発大きく勝つよりも、
小さく積み上げていくタイプの戦略です。
これはパチスロにも通じるところがあります。
爆発力のあるハイリスク機種よりも、
設定判別が効く安定機種を打つタイプ。
FXも同じで
・ラッキーパンチの暴騰
・ギャンブル的なポジション
こういうものはあまり好きではありません。
確かに週末に大きなニュースが出て、
月曜に爆益になる可能性もあります。
でもその逆もある。
むしろ怖いのは
アンラッキーな方。
コツコツ積み上げた利益が、
週明けの窓で一気に飛ぶ可能性もあります。
だから基本は
週跨ぎポジションは持たない。
これが私のルールでした。
それなのにやらかした
…だったんですが。
金曜日の夜、普通に寝落ちしました。
そして目が覚めたのは
朝7時。
完全に週跨ぎ確定です。
「宵越しの金は持たない!」
…のはずだったのに。
まあ、そこまで大量ポジションを持っているわけでもありませんし、
チャッピー(ChatGPT)と戦略を組みながらやっている取引なので、
もしダメそうならサッと損切りすればいいだけの話なんですが。
ここまでプラスが続いていると
出来れば損したくない。
という欲も出てきますよね。
昔の火事と、現代の戦争
昔の人は火事を恐れて
宵越しの金を持たなかった。
現代の相場では
戦争や政治ニュースがそれに近い存在かもしれません。
週末のたった二日。
でもその間に世界では
何が起こるか分かりません。
さてさて。
週明けの相場はどうなるのか。
できれば江戸の町人の教え通り、
「宵越しの金は持たない方が良かったな」と思わない結果になってほしいものです。