年度末の最盛期に入り、現場を訪れる機会がいつもより増えています。
どこの現場も工程は詰め詰め。少しでもズレると全体が崩れるため、細かな調整の連続です。
私ら下請け業者の番頭が、前後の業種と段取りを詰めながら進めないと現場は回りません。
毎日顔を出して調整しないと終わらないような状況です。
そんな中、ある現場監督さんと雑談していると、ちょっとした悩み相談になりました。
「なんかね…ずっと会社に評価されないし、給料もそんなに上がらないしどうしよ…。頑張ってるんだけど認めてくれないんだよね~」
現場での私らの評価は正直こうです。
どんなに本人が頑張っていようと、現場が回っていなければ意味のない頑張り。
でも、それをストレートに言うのも角が立つ。
なので私はやんわりと、
「評価されるまで頑張るしかないよね~」
と返しました。
「頑張る」の中身は何か?
現場監督というポジションで求められているのは、
- 安全管理を徹底すること
- 無理のない工程で現場を回すこと
- 仕上がり品質を確保すること
- 予算内で工事を終わらせること
これが仕事の本質です。
しかしその監督さんの現場はどうか。
工程は無茶苦茶。
下請け業者が寄って集まって調整しないと回らない。
上司に「段取りがメチャクチャ」と報告が上がっていても不思議ではない状態。
工程が崩れるとどうなるか。
- 上下作業が発生する
- 安全が疎かになる
- 突貫工事になる
- 品質が落ちる
- 引き渡し後にクレームが出る
- 追加請求が発生する
- 利益が圧迫される
会社が評価を見るとき、一番分かりやすいのはこの「結果」です。
自己評価と他者評価はまったく別物
ここで大事なのは、
「頑張っている」は自己評価。
「評価される」は他者評価。
この2つはまったく別物です。
本人は毎日遅くまで残っているかもしれない。
電話をたくさんかけているかもしれない。
必死に動き回っているかもしれない。
でも会社が見るのは、
- 現場は予定通り終わったか
- 事故はなかったか
- 品質は保たれたか
- 予算は守られたか
つまり「成果」です。
努力の量ではなく、成果の質。
これは残酷ですが、組織にいる以上避けられません。
頑張りの方向がズレている可能性
「結果が出ない」のは、
- 能力が足りない
- 経験が足りない
- 評価のタイミングに来ていない
という場合もありますが、
頑張る方向がズレている可能性も大きい。
例えば、
- 残業時間を増やす → 評価は上がらない
- 現場にいる時間を増やす → 評価は上がらない
- 忙しそうに動く → 評価は上がらない
会社が評価するのは「忙しさ」ではなく「再現性ある成果」です。
ブログも同じ
私も「ブログをほぼ毎日4年更新している」と言えなくはありません。
でも、
「毎日更新してるのに結果出てないよ?」
と言われればそれまで。
もし私が
「こんなに頑張ってるのに増えない!」
と言い出したら、それは完全に方向性の問題です。
更新回数が評価軸ではない。
読まれるかどうか、刺さるかどうかが評価軸。
建設現場と同じです。
転職しても変わらない理由
今の時代、
「評価されないなら辞めればいい」
という風潮があります。
でも、
間違った頑張り方のまま転職しても、評価は変わりません。
なぜなら、
- 自己評価基準で動いている限り
- 他者が求める成果を理解していない限り
どの会社に行っても同じだからです。
出来る人と出来ない人の差は、能力よりもまずここに出る。
ではどう頑張ればいいのか?
大事なのはこの3つ。
① 評価基準を先に聞く
「何をやれば評価されるのか?」を明確にする。
思い込みで走らない。
② 数字で把握する
- 工程遅延ゼロ
- 事故ゼロ
- 粗利率〇%以上
評価は感覚ではなく数字で見る。
③ 結果から逆算する
「頑張る」ではなく
「この結果を出すために何をやるか?」で考える。
頑張りは自分で決めるものではない
「頑張った」という言葉は、自分で言うものではありません。
周りが言うものです。
結果が出ないなら、
- 頑張りが足りない
- 頑張る方向が違う
- 評価のステージにいない
どれかです。
厳しいですが、これが現実。
今回の監督さんがこの先どうするかは分かりません。
ただ一つ言えるのは、
評価は感情ではなく成果で決まる。
方向を間違えたまま全力で走るのは、一番コスパが悪い。
どうせ頑張るなら、
「評価される方向」に頑張りたいものですね。