アプリ管理の時代だからこそ大事な時には連絡しろ

最近の建設現場は、現場管理アプリが当たり前になりました。
図面共有、工程管理、写真、是正指示。すべてアプリ内で完結。

アプリを使っていない会社でも、メールやLINEなど文字ベースでのやり取りが主流です。

順調な現場なら、それで十分回ります。
問題が無い時は、文字だけの世界は実に効率的です。

ですが──

問題が起きた時こそ、その本質が露呈します。


ある現場での出来事

現場は順調。
美装手前まで何も問題なく進んでいました。

ところが、アプリにこんなメッセージが届きます。

「○○の現場。クロスの貼り忘れがあります。美装までに貼ってください。」

貼り忘れ?

職人がミスをしたのかと思い、急いで段取り。

現場へ行くと──

「え?貼り忘れなんて無いですよ?どこですか?」

電話すると監督は言いました。

「外に出て~。右に40センチ角くらいのスペースあるじゃないですか。そこです。」

・・・

・・・

・・・

普通わかるか?

外部の、しかも通常クロスを貼らない場所。
事前指示は無し。

つまりこれは貼り忘れではなく、伝達忘れ。

それを、

「貼ってません」

という責任転嫁にも取れる文面で、メッセージだけで済ませる。

ここで私の中で何かがプチッと切れました。


文字は温度を持たない

文字は便利です。
ですが、文字は感情を持ちません。

・申し訳なさ
・焦り
・自分の非を認める姿勢

それらは、文字だけではほとんど伝わらない。

今回のケースも、もし最初の連絡がこうだったらどうでしょう。

「外部にクロス施工箇所がありました。事前にお伝えできていませんでした。私の伝達不足です。申し訳ありません。改めてお電話します。」

これだけで受け取り方は全然違います。

さらに電話一本あれば、怒りは半減したはず。

問題は施工ではなく、対応の仕方です。


トラブル時は“効率”より“関係性”

住宅購入を検討しているお客様に対して、

「すみません。間違えました。」

とメッセージだけ送る会社は無いでしょう。

必ず電話を入れる。
場合によっては直接謝罪に向かう。

なぜか?

信頼は効率の上に成り立たないからです。

現場管理でも同じ。

普段はアプリでいい。
でもトラブル時は、人対人が基本。

効率重視
コスト削減
コミュニケーション最小化

これをやり過ぎると、必ずどこかで爆発します。


AIでは埋められない領域

今はAIに

「謝罪文を考えてください」

と言えば、それなりの文章を作ってくれます。

でも──

その文章を送るタイミング
相手の性格
怒りの度合い
過去の関係性

それを判断できなければ意味がない。

AIは文章を作れる。
でも「空気」は読めない。

現場は人が動かしています。
建築は人が造っています。

AIで図面は描けるかもしれない。
工程も最適化できるかもしれない。

でも、

怒りを鎮めるのは人間です。


文字だけの世界は、簡単に揉める

今回の件は、施工技術の問題ではありません。

・伝達不足
・責任の所在
・配慮の欠如

全部「人」の問題です。

便利なツールは必要です。
アプリ管理は間違っていません。

ですが、

大事な場面で直接連絡しない文化は危険。

管理は最小化できる。
でも人への対応を最小化すると、必ず揉める。

「人への対応の仕方」は経験でしか学べない部分もあります。

時代が変わっても、
現場がデジタル化しても、
AIが進化しても、

最後に現場を支えるのは“人対人”。

だからこそ、

アプリ管理の時代だからこそ、大事な時には連絡しろ。

それが今日の教訓です。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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