決算前の駆け込み需要、何とかならんかね?

決算前の駆け込み需要、何とかならんかね?

年度末。
多くの企業が3月決算を迎えます。

中小零細企業にとってこの時期は、ただの期末ではありません。
「利益が少し出そうだぞ」というタイミングでもあります。

現行制度では、法人税は
・年800万円以下部分 約23%
・800万円超部分 約33%

「税金で持っていかれるくらいなら、設備投資に回そう」

この判断自体は、経営として極めて健全です。
問題は――そのタイミングなんですよね。


内装業にとっての“地獄の3月”

3月はもともと繁忙期です。

・学生の入退去による賃貸原状回復
・転勤シーズンの貼替え
・公共工事の工期末
・補助金案件の年度内完了
・4月開校・開業に向けた改装

これらが全部重なります。

そこへさらに、

「決算前に事務所をきれいにしたい」
「パーティション増設したい」
「床と壁を替えたい」

と、決算対策の内装工事が集中します。


仕上げ側の本音

内装工事って、比較的“急がなくてもいい案件”が多いんです。

事務所改装も、設備更新も、
本質的には今やらなくても業務は回るケースがほとんど。

でも決算が絡むと
「今期中にお金を使わないと意味がない」
という理由で急に3月末納期になります。

しかし現場はすでにフル稼働。

・人手不足
・既契約案件優先
・公共案件の縛り
・補助金完了期限

正直に言えば、

次の期に回してくれたら助かるのにな…

というのが本音です。


グレーなやり方も存在する

「お金は今払う。工事は来期でいい」

こういう話を聞いたことがある人もいるでしょう。

でも、

・工事前の入金は気持ち悪い
・実態と計上時期がズレる
・税務調査で遡られたらアウト

正直、健全とは言えません。

現場も会社も、どこかモヤっとしたまま進むことになります。


だったら制度を変えませんか?

私が本気で思っているのはこれです。

「決算跨ぎ設備投資制度」の創設

例えば、

  • 見積書
  • 注文書
  • 請書
  • 契約締結完了

ここまでが決算期内に成立していれば、

工事完成が翌期でも前期決算に計上可能

という仕組みにする。

これだけでどうなるか?

・無理な3月集中が減る
・人手不足の緩和
・品質低下防止
・価格の安定
・健全な計上処理

誰も損をしません。

むしろ経済活動がスムーズになります。


働き方改革は「波」を均すこと

世の中は今、

「必要以上に働くな」
という方向に動いています。

でも本当にやるべきは、

仕事が必要以上に重ならない制度設計

ではないでしょうか?

3月に仕事が爆発し、
4月に少し落ち着く。

この“波”が激しいこと自体が、
業界の疲弊を生んでいます。


内装業の年度末は、実は社会の縮図

・税制
・補助金制度
・公共工事の期末
・人手不足

すべてが3月に集中する設計になっている。

制度のほんの少しの見直しで、
現場はもっと健全に回るはずです。

「税金対策」ではなく
「経済循環の最適化」という視点で。

政治が本気でやるなら、
こういう細かい制度改良こそ効果が大きいと思うんですけどね。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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