今日、正直かなり気分の悪くなるクレーム対応をしてきました。
内容だけ文字にすると、たぶん意味が分からないと思います。
「アンタの勧める壁紙にしたら虫が目立つ。
見えるのが嫌なんだから貼り替えろ」
……いや、ですよね。
このお客さん、後から分かったのですが大の虫嫌い。
少しでも虫が視界に入るのが嫌で、存在を認識すること自体が耐えられないそうです。
壁紙選びの際には立ち会っていて、
「どんな壁紙がおすすめですか?」と聞かれました。
私の返答は、ごく一般的なものです。
「正解は好みによりますが、
明るい雰囲気にしたいなら白系が無難ですね」
すると、
「じゃあ白中心でコーディネートボード作ってください」
という流れで、選定・提示・決定。
施工して引き渡しまで、何の問題もなく終わりました。
そして住まれてから約1か月後のクレームです。
虫が“入らない家”なんて存在しない
最近の住宅は、昔に比べればかなり気密性が上がっています。
とはいえ、虫の侵入がゼロになるわけではありません。
- サッシのレールのわずかな隙間
- 玄関の開け閉めのタイミング
- 服や荷物に付着して入ってくるケース
正直、家の中で虫を100%見ない生活は不可能です。
問題になったのは、決めた壁紙。
「白」。
白にしたことで、
小さな黒い虫が“点”として目立ってしまったわけです。

写真の通り、本当に「小さな点」レベルです。
普通の人なら気にも留めない大きさ。
でも、虫が嫌いな人にとってはアウト。
それ、選定段階で言ってほしかった…
正直に言います。
もし最初に
「虫が視界に入るのが耐えられない」
「とにかく目立たない壁紙がいい」
と言われていれば、選定は変えていました。
例えば、
- 白ではなく、少しグレー寄りの色
- 模様があって“点”が認識しづらいもの
- 汚れや影が分散するデザイン
やりようはいくらでもあります。
でも、
一番虫が目立つ色=白を選んでおいて、
後から「虫が目立つから貼り替えろ」は、さすがに無理があります。
こんなクレームが成立する時代
正直、
「こんなことでクレームになる時代なんだな…」
と、かなりげんなりしました。
専門職としてアドバイスを求められる機会は多いですが、
こういう話が出てくると、
- もう下手に勧めない方がいいのか
- 「全部ご自身で決めてください」と言うべきなのか
そんなことまで考えてしまいます。
何かを決める以上、最終的には自己責任
今日は気分が悪いので、この辺で終わりますが。
声を大にして言いたいのはこれです。
何かを決める時、最終的な責任は自分にあります。
プロの意見は「補助」であって、
人生や生活の責任まで肩代わりするものではありません。
壁紙選びひとつでも、
「自分が何を嫌で、何を許容できないか」
そこまで含めて考えて決めてほしい。
そう思わされた一件でした。