各地で大雪になっているようですが、皆さん選挙の投票には行かれましたか?
私の地域も例に漏れず、なかなかの雪模様でした。
投票所に行くと、いつもの入り口で投票入場券と投票権の引き換えをしている役場の職員さん。
今回はそれに加えて、みんなが来やすいようにと雪かきまでされていました。
役場職員さんについては、公務員としての職務ですし、休日出勤扱いになるとはいえ仕事の一環。
「寒い中ご苦労さまです」と思いつつも、どこかで
「まぁ、仕事だしね」
という感覚も正直あります。
ただ、毎回気になるのがその受付の反対側にいる人たち。
私のように長年選挙に行っている人なら分かる存在ですが、
選挙にあまり行ったことのない人からすると
「あの人たち、何してるの?」
となるであろう、“ただ座っている人”。
この人たちは**「選挙立会人」**と呼ばれる方々です。
選挙立会人って何をしている人?
選挙立会人の主な役割は、
選挙が公正に行われているかを監視すること。
投票用紙の扱い、投票の流れ、不正が起きていないか。
いわば「民主主義の番人」的な役割です。
制度上は自薦・他薦も可能とされていますが、
正直なところ、積極的にやりたいと思うほどメリットのある仕事ではありません。
- 報酬:1万円〜15,000円程度
- 拘束時間:投票時間ほぼ丸々(約13時間)
最低賃金という考え方はほぼ関係なく、
感覚としては消防団活動に近いものがあります。
結果、誰がやっているのか?
「誰もやりたがらない」
この一言に尽きるのが実情でしょう。
私の地域では、投票所のある選挙区ごとに
民生委員の方が立会人を務めているケースがほとんどです。
ただでさえ、地域役員というもの自体が
若い人に集まりにくくなっている昨今。
区長をはじめ、民生委員、体育委員など、
地域を支える役職の多くを高齢者が担っています。
結果として、選挙の現場でも
若い人の姿を見ることはほとんどありません。
真冬の選挙という現実
今回の選挙は真冬。
雪が降る中、ストーブは点いているとはいえ、
高齢者が13時間、基本的に座りっぱなし
という状況。
暇な時間に本を読んでもいいとはいえ、
体力的にも、精神的にも、なかなか過酷なポジションです。
建設業も高齢化が進んでいますが、
こういった社会を支える裏方の現場でも同じ構図が続いている。
なんだか、少し寂しい世の中になってきたな…と感じてしまいます。
若い人が活躍できる場にできないのか?
選挙のたびに、
「若い世代にお金を回す」「若者支援」といった政策はよく聞きます。
でも、その一方で
若い人が実際に関われる“現場”は用意されているのか?
と考えると、少し疑問が残ります。
例えば、
- 拘束時間に見合った報酬
- 学生や社会人が参加しやすい仕組み
- 「やってみようかな」と思える動機付け
こういったものが整えば、
選挙立会人という役割も
「ただの我慢仕事」ではなく、
社会参加の入口になり得るはずです。
横にいる人が、未来を支えている
投票所で静かに座っている「横にいる人」。
目立たないけれど、その存在があるからこそ
選挙は成り立っています。
その役割を、
いつまでも同じ世代の善意だけに頼り続けるのではなく、
次の世代につなげていく仕組み。
そんな制度設計ができたら、
「若い人が活躍できる選挙」
少しは現実味を帯びてくるんじゃないでしょうか。