一昨年くらいから一時期、「新人教育」や「どう育てていこう?」といったテーマの記事を頻繁に書いていた時期がありました。
古くから読んでいただいている方なら、なんとなく覚えているかもしれません。
ところが、半年ほど経ったあたりから、そういった記事を書く機会がめっきり減りました。
理由は単純で、「一通りのことは伝えた」「あとは実務の中で覚えてもらう段階に入った」と思っていたからです。
実際、やらないといけないこと、できた方がいいことは都度伝えていますし、
一人で担当を持って動くようになってからも、確認は欠かしていません。
それでも──
どうしても、引っかかる場面が増えてきました。
「言ったよね?」が増えていく違和感
- 「前も言ったけど、○○どうなってる?」
- 「これ何回も言ってるけど、分かってる?」
- 「なんでできてないの?」
今の時代では“言っちゃいけない”と言われがちなフレーズ。
正直に言えば、私自身も何度か口にしてしまっています。
「伝え方が悪いのか」
「聞いている側の理解力の問題なのか」
「そもそも理解できないのか」
考えれば考えるほど、モヤモヤは増える一方でした。
ふと腑に落ちた一言
そんな中で、たまたま目にしたのが
ヒカルさんとカジサックさんの企画「泥酔はしご酒」に、GACKTさんが出演している動画でした。
その中で印象に残った言葉があります。
「なんでこんなことできないんだろう?って思うけど、
そもそも優秀な人だったら、こんな会社に来てない」
このニュアンスの一言に、妙に腹落ちしてしまいました。
期待値の置き方がズレていた
私の会社では、私自身に人事権や採用権があるわけではありません。
そして正直な話、低学歴・低遍歴の私が居られる会社です。
それなのに、
- 何でも言えば分かる
- 自分で考えて動ける
- 一度言えば次からは完璧
そんな理想的な後輩像を、どこかで無意識に期待していた。
でも、よく考えれば当たり前なんですよね。
「本当に理解できて、自分で動ける人だったら、
さっさと辞めて独立していく」
この言葉も、ストンと胸に落ちました。
「できない」を直すより、「できる」を使う
ここで、考え方を少し変えてみることにしました。
- できない部分を指摘して直してもらう
- 何度も同じ説明をしてストレスを溜める
それよりも、
- できる部分の仕事だけを任せる
- できない部分は、最初から任せない
- そこは自分でやってしまう
この方が、結果的にお互いストレスが少ない。
正直、できない部分を何度指摘しても、劇的に改善するケースはほとんどありません。
それなら、最初から期待しない方が精神的にもラクです。
立場が変われば、見え方も変わる
キャリアを積んだ結果、
「何を言われてもできない人」に見えている側が、
実は過去の自分だった可能性もあります。
そう考えると、
- どこまで任せるのか
- どこからは自分がやるのか
- 何を期待して、何を期待しないのか
これを考えるのが、中間管理職や上の立場の役割なのかもしれません。
来年に向けて考えたい「仕事の任せ方」
育成=全部できるようにすること
ではない。
その人のレベル・特性に合わせて、
- 仕事を切り分ける
- 任せ方を設計する
- 無理に引き上げようとしない
これも立派な「後輩指導」であり、「育成計画」なんだと思います。
来年に向けて、
自分自身の仕事の任せ方を見直す。
そんなことを考える、
有意義な休暇にしていきたいですね。