このブログは本来、建設業や内装仕上げ工事に関する情報発信を目的として立ち上げたのですが、業界に深く関わる重要ニュースを一つ書きそびれていました。
それが 昨年末に発生した、富双合成(サンゲツの床材製造元)の工場火災 です。
火災からちょうど1年。ついに「復旧した」と言える状況が見えてきました。
■ 長尺シート不足で始まった混乱の1年
火災直後の年明け以降、業界では次のような混乱が続きました。
- 在庫確認のためにサンゲツへ電話がつながらない日が続く
- 出荷停止による現場工程の調整
- 他社品への切り替え可否の判断
- 色・柄の再選定で打ち合わせが増加
当ブログでも度々触れてきましたが、現場・営業・工務それぞれがかなり振り回された一年だったと思います。
■ 秋から復旧が本格化し、ついにノンスリップも再開へ
そんな状況の中、秋頃からまずは一般的な長尺シートの生産が再開。
そして 今月末には最後まで復旧が遅れていたノンスリップシートも販売再開 するとの案内が出ました。
ここで一気にラインナップが揃い、実質的には「ほぼ完全復旧」と言って良い状態に。
■ Sフロアの新カタログもようやく準備が整う
今年の春には改変予定だったカタログが未発売のまま進んでいましたが、床材の復旧に伴い、長らく写真カタログ対応にとどまっていた 「Sフロア」シリーズも今年中に改変カタログが登場予定。
これが非常にありがたい。
現状では—
- 写真カタログで仮決め
- → 現物サンプル取り寄せ
- → 再度打ち合わせ
という、非常に手間のかかる流れでした。
しかしカタログが出れば お客様が色選びしやすくなり、職人・営業側の負担も軽減。
床材選定のストレスが一気に解消されそうです。
■ 壁紙火災時の復旧スピードと比較すると…
3年前の壁紙工場(ウェーブロックインテリア)の火災と比べると、今回は復旧まで倍近く時間がかかりました。
ただし理由は明確で、
- 床材は製造設備が特殊で代替生産が難しい
- 対応可能な企業数もかなり限られている
という事情があり、復旧に時間がかかるのはある意味当然とも言えます。
ちなみにウェーブロックインテリアは火災後、サンゲツが子会社化し 「クレアネイト」 として再出発した経緯があります。
今回の富双合成も…もしかすると? と個人的に考えていましたが、企業規模が全く違うので同じ道筋にはならないのかもしれません。
実際、富双合成の公式サイトも火災のお知らせ以降更新が止まっており、再生産がどこで行われているかは未確定のままです。
■ 需要はあるのに供給できない──その期間がようやく終了
この1年間は、
- 在庫なし
- 代替品も限られる
- 色決めが進まない
- 他社品に切り替えるとコスト変動が大きい
など、「需要はあるのに供給がない」状態が続いて本当に大変でした。
しかし ノンスリップまで販売が再開されることで、床材の選択肢はほぼ元通り。
さらに 新カタログ登場で選びやすさも向上 します。
■ まとめ:まずは新カタログに期待。選択肢は再び広がる
サンゲツ床材の長かった復旧期間も、ようやく一つの区切りがつきました。
- 床材の主要ラインナップがほぼ出揃った
- ノンスリップも再開
- Sフロアは新カタログ準備が進行中
建設現場では「選べる」ことが非常に重要です。
今回の復旧で、お客様・施工店ともに正常なフローへ戻れそうです。
新カタログが出れば色決めもスムーズになりますので、気になる商品がある方はぜひ お取引き中の内装工事店へお問い合わせ ください。