今回は「ファイナンシャルプランナーのポジショントークを見抜け」としてみました。短くしすぎてタイトルちゃんと書いた方が良かったですね。最近短くするようにしてみてたので短くなりすぎちゃいました。
先日、「FPが新築住宅購入を躊躇させている現状」について書きましたが、今日はその続きです。
一般的にファイナンシャルプランナー(以下FP)は「家は買うより借りた方がいい」と話すことが増えています。
理由はシンプルで、今の時代、物価上昇・金利上昇・転職の自由化・ライフスタイルの多様化などから、「身軽でいる方がリスクが少ない」という考え方を推す人が多いからです。
でも――ここに「ポジショントーク」が隠れている可能性があるのを見逃してはいけません。
もしこのFPが、住宅販売会社の人間だったらどうでしょう?
「これからは賃貸よりも持ち家を持った方が、老後の不安も少なく、資産形成にもなりますよ」と言うでしょう。
逆に、賃貸仲介会社と繋がりのあるFPなら「住宅ローンのリスクを負うより、賃貸で柔軟に住み替えできる方が賢い選択ですよ」と言うはずです。
要は、「誰にとっての最適解なのか?」が重要なんです。
FPが属する立場や、取引先との関係によって「おすすめ」の方向性は簡単に変わります。
保険会社に所属しているFPも同じです。
「基本的に保険は最低限でいいですが、この〇〇保険だけは入っておいた方がいいですよ」なんてセリフを聞いたこと、ありませんか?
その“たったひとつ勧める保険”が、実はその会社の高利益商品であるケースも少なくありません。
投資系FPの場合はどうでしょう。
「今は株よりも投資信託が安定しています」と言いながら、自分が販売代理をしているファンドを勧めるなんてことも、よくある話です。
つまり、どんなに立派な肩書きを持っていても、**「どこの立場で話しているのか」**を確認しないと、正しい判断はできません。
〇〇ホームの営業が「××ハウスの方が良いですよ」なんて言わないのと同じで、
FPも自分のビジネスにつながらない方向の助言は基本しないものです。
もちろん、すべてのFPが悪意を持って話しているわけではありません。
ただ、**“自分の立場上、そう言わざるを得ない構造”**が存在するということは、理解しておくべきです。
そしてもうひとつ大事なのは、**「そのFP自身が実際にそれを実行しているか」**を見ること。
「家は買わない方がいい」と言いながら本人は持ち家。
「保険は最低限でいい」と言いながら自分は手厚い保障に入っている。
「株より積立NISAが安全」と言いながら自分は短期売買をしている――そんな矛盾を抱えている人もいます。
経営コンサルタントが自分で会社を経営していないように、
FPも「理屈は正しいが実践していない」ことが多いのです。
最終的に私たちが持つべき視点は、
「これは本当に自分にとって有益なアドバイスなのか?」
「それとも、その人にとって都合の良いポジショントークなのか?」
という見極めです。
資格や肩書きに惑わされず、**“誰が・どこから・何の目的で”**その話をしているのか。
その視点さえ持っていれば、見抜く力は確実に上がります。
信頼できるFPとは、自分の立場を明確に説明できる人です。
「私は保険会社の人間なので、この提案はこういう意図があります」
「住宅会社と提携しているので、ローン面の話にはバイアスがあります」
――こういう透明性を持って話せる人こそ、信頼する価値があります。
FPの言葉を「正しい」と思う前に、「誰にとって正しいのか」を考える。
これが、ポジショントーク社会を生き抜くための最低限の防御力です。