ChatGPTを使い始めてまだ3か月ほど。GPT-5が出てからも1か月程度と、私の使用歴はまだ入り口に過ぎません。正直に言えば「劇的に進化した!」と肌で感じるほどではなく、バージョンアップしても違いを実感するのは難しいと感じています。
YouTubeなどで初期から生成AIを使っている人の意見を見てみると「GPT-4からGPT-5への進化は、これまでほど大きくは感じない」という声が少なくありません。そこで私が思い出すのが「スマホのカメラの進化」です。
スマホのカメラは、100万画素、200万画素とどんどん高画質になり、800万画素あたりから人間の目では違いを判別するのが難しくなりました。現在では1億画素を超える機種まで登場していますが、普通の人にとっては「大きな変化を感じにくい」状況です。
おそらくChatGPTの進化も同じで、「GPT-4」まではユーザーが明確に違いを感じ取れる段階でした。しかし「GPT-5」以降になると、人間の感覚や理解力を超える領域に入ってしまい、進化を数値や精度では測れても、体感としては分かりにくくなっているのではないでしょうか。
ChatGPTの性能をどう見るか?
実際に性能面で見れば、GPT-5は次のような進化を遂げています。
- 処理能力の向上:長文の整合性や一貫性が増し、数万字規模の文章を破綻なくまとめられる。
- マルチモーダル対応:文章だけでなく画像や音声を理解・生成できる範囲が拡大。
- 推論能力の強化:単純な知識回答だけでなく、複雑な条件整理や計算処理もこなせる。
- 操作の自然さ:会話の流れを長期間保持でき、指示の意図を汲む力が高まっている。
こうした進化は確かにあるのですが、「普段の利用」で体感できるのは一部に限られます。ユーザー側の使い方や指示の精度が進化を引き出すカギになっているからです。
実際に使ってみて感じる壁
私自身も夏休み前後から「これをやりたい」「あれも作りたい」と色々試してみました。テスト段階の試作品はいくつかできましたが、実用化レベルまで持っていくのは簡単ではありません。
原因は2つあると感じています。
- やりたいことのレベルが高すぎる
- 私自身の指示の出し方(プロンプト)が不十分
生成AIは「魔法の杖」ではなく、あくまで「こちらの伝え方次第」で性能が引き出されるツール。試作で可能性は見えますが、本格的に業務やビジネスで活用できる形に落とし込むのはやはり試行錯誤が必要です。
次の世代がやってくる前に
これからの学生たちは、今のうちから生成AIに触れて自然に使いこなし、社会に出てきます。そうなると「AIを扱えない世代」は確実に取り残されてしまうでしょう。
だからこそ、私たちオッサン世代も負けていられません。進化を肌で感じにくい今だからこそ、試行錯誤を重ねて“自分なりの使いこなし”を確立していくことが大事だと思います。
生成AIの限界は、まだまだ「近い」とは言えないはずです。むしろ人間側の理解力や使い方が追いついていないだけ。結局のところ「AIに使われる側」ではなく「AIを使いこなす側」に回れるかどうかが、これからの分かれ道になるのではないでしょうか。