値決めする人はもう少し頭使って算数して欲しい。

今日はほぼ愚痴のような記事になっちゃいます。

建設業でよく使われる「㎡」という単位。床の面積でも壁の面積でも、何でもかんでも見積り時には「㎡」で出してください。と言われる事が多くあります。

そして、会社によって積算方法がマチマチで、実際の㎡で積算する会社・図面上の柱芯の寸法から積算する会社の2通りが一般的。

例示としては、『図面上の寸法で幅3640・高さ2500』という壁があるとしましょう。図面上の柱心で計算すると3.64×2.5=9.1㎡となります。一方実際の㎡では壁厚分引くと約3.53×2.44≒8.6㎡となります。約5%ほど差異が出ます。ですが、実際に施工する時に必要なクロスは裁断などのロスを含めると10.5mほどになります。9.1㎡の場合でも8.6㎡の場合でもどちらも10.5m。

どんな積算方法したとしても実際に商品の必要数って変わらないですよね。そして職人さんの工賃計算も「m」で行う場合が大半になっています。

仮に材料原価1000円・工賃1000円・粗利20%とした時には、m当たりの販売単価は2500円という事になります。

「m」の見積りを出させてもらう場合、先の例で言えば10.5m×2500円=26250円になりますよね。柱心の9.1㎡の場合は26250÷9.1㎡≒2885円の単価を入れることになります。実際の㎡では26250円÷8.6㎡≒3052円の単価を入れることに。

どの場合においても利益も変わらなければ、材料も変わりません。もちろん工賃も変わりません。

今回腹が立っているのは、これまで『図面上の柱心の寸法から計算していた会社が、実際の寸法測って、これまでの単価に合わせろ』と言ってきている事。

建設業法的にもこの「材料のロス」なども見込んで計算することとなっていますし、どのような積算方法であっても儲けすぎるような計算しているわけでは無いですよね。(まぁそうしている会社もあるでしょうけど)

ましてや、トイレの改修工事などで「天井1.5㎡壁9.5㎡だから11㎡に×単価でいい?」なんて言ってくる人もいます。単価で設定しているのはあくまでもある程度しっかり数量がある物についてです。先の例で言えば工賃1000円×11㎡(実際はmなので15mくらい)=11000円(15000円)になります。燃料焚いて現場まで行って、工事してとなると、15000円あっても交通費分で3000円、糊パテの資材、車や糊付け機の機械代の按分を含めると4000円くらい。すると8000円しか残らないという事になりますよね。

会社員の職人さんであれば仕方が無いという部分もあるかもしれませんが、個人事業主(一人親方)として活動する職人さんであれば、保険も税金も何にもない状態で賃金が8000円・・・誰が行きますか?少量の工事であればある程度職人さんの日当になるように考慮して金額を出す必要があります。

ホームセンターなどの量販店で「トイレリフォームプラン」みたいなもので、職人さんの日当に妥当性の無いプランを出している会社が見受けられます。そういったところって自社に工務を抱えていればいいですけど、大半が下請けの工務店が請け負って工事しています。その工務店から装飾屋さん、職人さんと下りてくると全然残ってないんですよね。

かといって適正料金を貰うようにすると量販店での販売価格は高くなりすぎてしまうので「売れなくなる」という事で、下請けを泣かせているようなところもまだ残っています。

どの形であっても、「実際に工事に携わる人たちにキチンとした対価が渡る」ように価格設計する必要があります。法律でそれらを含んで賃上げするように通達もありますが、まだまだ全体が共有していくには時間がかかりそうですね。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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