エクステリアなどの屋外工事においては、外から見て不具合があるから無料で点検しますよって言って上がり込み、壊したり不具合がある事にして工事をする悪徳業者が居るというのは度々報道されるところです。
インテリアの内装工事においては、中に入らないと見れない上に目の前で悪事をする事も難しいし、いつも見ているものなので不具合には気付かれている方も多いので悪徳というのは少ない印象です。
むしろ悪徳と感じるのはお客さんの方。
世間では「見積りは無料」というのが一般的になっている為に、何度でも何社でも見積りとって安い業者を探そうとするのは消費者としては当たり前とは言えます。
信頼している業者を知っていないと余計にでも業者を呼んで見積りさせることになります。
この「見積り無料」が曲者で、今回呼ばれたのが「洋室の1面の壁紙を貼り替えたい」というだけでした。うちの近所であれば構わないんですが、直線距離にして30km離れたところからの電話でした。
内容さえ教えてもらえていたら電話で「〇万円になります」と返答が出来るくらいのものだったのですが、「内容は来てもらってから言いますので、まずは来てください」という話で訪問した次第です。
行った段階で少量なので早めに切り上げようとしたんですけど、延々と喋るお客で中々帰らせてもらえません。見積りも口頭で金額を伝えたのですが、そこからも喋る喋る。
終いには、「最初のA社は×万円だったんですよ。D社は△万円だったんです。お宅もD社以下に下げれませんか?」なんて言い出す始末。違いは千円くらいのもんだったんですよ。家電量販店なんかでも見積り比較するというのは良くありますが、それらはお客さんがお店に訪れて金額を比較する物。内装工事に至っては業者側がお客さん宅に訪れていく事になります。
訪問する業者は燃料焚いて、時間を使って現地に行くわけですよ。見積り無料と言われていても、結局その訪問する経費などは巡り巡って工事費に直結します。
今回の話ですと、少なくとも5社は呼んでいる模様。内4社は確実に仕事には繋がらないという事になります。「たったこれくらいの工事で」というのは不謹慎かもしれませんが、それでもこれくらいの工事で何社も呼んで1000円を値切っていくという事をすると、巡り巡ってこれから先のお客さんの工事費からその費用を捻出しないといけない事になります。
今回の5社が5件の現場を同じように回って、それぞれ1件ずつ受注した場合その1件に5件分の見積り費を考えないといけない事になります。
以前私が「見積り無料辞めます」とは言ったものの、世間との状況から未だに有料化には踏み出せません。というか工事するわけでも無く訪問した段階でお金下さいとも言いずらいというのもあるんですけどね。
物価上昇でみんな辛い状況だというのは分かるのですが、こういった消費者が居ることによって更なる物価高騰に拍車を掛けます。
こうした訪問をするお宅って高齢者宅が多いんですよね。お金をかけずに話をしたいというのもあるのかもしれません。高齢者であれば仕事を引退していれば時間も十分あるのでしょうけれど、現役世代はただでさえ人手不足で時間が無いという中でこういったことに時間を割かれるのは非常にストレスになります。
悪徳カスタマーというのは言い過ぎなんでしょうけれど、業者の気持ちというか利益なんかも考えて呼ぶようにして欲しいですね。私が動くのもタダじゃないんですよ。