みんなと言いましても私の周りは建設業従事者が中心なので、内訳は元請けの工務店の社長であったり、従業員であったり、個人事業主の一人親方だったりというあたりなのですが、年度末の追い込み時期ですので普段よりピリつくのはいつもなんです。
でもなんか今年はいつもよりピリピリ感が強いです。
まずは単純に年度末になると、「工期が3月末まで」というパターンと、「アパートの入居が4月頭~」というパターンと、「子供の新学期までに入学や天候の手続き完了」といった理由の追い込みになり、原則的に『必ず間に合わせなければいけない』という現場が多いのでイライラピリピリしながら進めているというのがあるでしょう。
そういった現場に限って何かしらのトラブルが発生するもんで、ただでさえ人手不足で人がいないのに取り合いする為にストレスマックスです。
その分普段電話の無い懐かしい人たちから電話が掛かってくる時期でもありますので、気分転換の時でもあります。が、その電話って大抵職人さん居る?うちの仕事してくれない?って話なので最終的にはストレスなんだけどね。
もう一つの要因が本質的に大きいのかもしれません。
先ほど言ったように、職人さんは個人事業主で一人親方。つまり絶賛確定申告のシーズンになっています。
支払う税金が目に見えて気になるシーズン。個人事業税に所得税、住民税など全部合計すると数百万円という人も多いはずです。個人事業主なので、健康保険や国民年金などもありますし、一人親方労災保険の加入なども考えると実際に手元に残るお金の量を身に染みて感じる時期。
インボイスが始まったせいで、1000万以下でも課税事業者となってしまった人にとってはさらに消費税の納税が必要に。
手間請け中心の仕事をしている人にとっては、必要諸経費が少ないために支払っている消費税も少ないです。となると消費税対象部分の所得が多すぎて更なる課税が目に見えます。
売り上げの半分は税金などで持って行かれるといっても過言では無いでしょう。
昔は会社員よりも個人事業主の方が、諸費用は経費で落とせるし売り上げも会社員より見た目に多いから良いって人が多かったのですが、昨今の賃上げの風潮や社会保険料の会社折半の部分などを考慮すると個人事業主よりも会社員の方が優遇されているという風に変わってきています。
まぁそれでも会社員にはなりたくないという職人さんが多いんですけどね。
その目に見える税金の山によってストレスマックスというのもピリピリの原因でしょう。
そこに更に乗っかるのがガソリン価格を代表するように様々な物価上昇です。
政治によって、せめてもガソリン税分くらいは減ってきて楽にならないかと思っていた中で自民党を中心とする与党の方針で、莫大な税金がこのままというのが確定してしまったのも大きな要因。
国民民主党が「ガソリン税の暫定税率撤廃まで1年半というのは、国民が耐えきれない」と言われていましたが、現場で働く人間たちは確実にそういう状況で、「もう働かない方が良い!休む!」って言いだした人も居るくらいです。
確かに働くの最小限に抑えて、非課税世帯となって様々な支援を受けた方が得と考える人が出てもおかしく無いくらいの状況ですね。
その他にも工賃の賃上げしたいけど、住宅価格の上昇による需要減から上げるに上げられない状況もあります。今でもこれまで4000万くらいだった家が6000万くらいになっています。すべての賃上げを容認すると8000万くらいまでなってしまいます。こうなると買える人ほぼいなくなっちゃいます。
今高くても買っておけば、「このまま値上がりすれば売ってしまっても」と考える人もいますが、バブル期のように将来8000万で売れればと思っていてもバブル後のように1000万の価値しかありませんってなると、残り7000万を払わなければいけないということ。そういうリスクも考えると新築需要は減っていきますよね。
かといって中古住宅の方もかなり高くなっているタイミングで手が出し辛いです。となるとやはり需要が低下してしまうので、みんなの賃上げが進んで買えるようになるまで工賃アップが難しい状況。
金利がアップしている状況ですのでこの面でも更に逆風です。建設業にとっては世間の状況と合わせて辛い状況なんですよね。
そういった面がピリピリ感に拍車をかけていると思います。
建設業が幸せに過ごせる時代って来るのかな~