今春からの建設業・運送業も働き方改革の猶予期間終了によって「従業員」の働き方の改善にはかなり取り組まれている会社が多い感じがします。
実際私の所も、休日出勤から残業時間まで厳格に管理されるようになりました。
とはいえ建設業の工事って、新築物件ばかり扱っていればこの一般的な労働時間というもので対応できるでしょうけれど、在宅で住まわれている中での改装工事は休日が中心だったりしますし、閉店後の店休日などの間で改修したいという店舗工事なんかは内装工事は夜間になる事も多々あります。
現状の出勤スケジュールや給料形態というのは「平日の日中勤務の工事の売り上げ・利益を元に設定されている」ので、夜間工事や休日工事には対応していません。とはいえ月間許される範囲までは出ることは出来ますけど、法規上は平日休んでもらって休日出たり、夜間出てもらう必要があります。ですが、日中があるので簡単に休めません。
そうなった時に会社としてその仕事をこなそうと思ったらどうするか?ですが、社内で労働者では無い働かせ放題の人が働くしかありません。そう「経営者や役員」といった労働者では無く使用者という立場の人たちです。基本的に労働者では無いので労働基準法が適用されません。
さらに労働者が、休日に「用事があるから休みたい」という事を言われると強制することも難しいです。そこに誰も出れないとなるとやはり仕事を断るか使用者が出るしかありません。
労働者には会社に対して拒否したりする権利がありますけど、経営者は拒否できません。強いて言えば受けた仕事を拒否は出来ますが、内装工事のような業種って「経営者が仕事を取ってくる」というよりも、「各担当営業がそれぞれの責において受注している」という会社が多いです。となると労働者が受けてきたけど出来ないからと経営者に「丸投げされる」という場面もあり得ます。
こんな適当なやり取りをされて不測の事態が起こるような対応する人が居ても、簡単に解雇することも出来ませんし、簡単に減給にする事も出来ません。
かといってちょっと強めに出た対応するとすぐに〇〇ハラスメントと訴えられたりします。嫌になるとサッサと辞められてもしまいます。
経営者と労働者の双方に良好な関係が出来ていかなかった時に、本来立場の弱い労働者を守る法律によって、労働者の方が強い立場になっているという場面がチラホラ。
近頃ではリスキリングを推進して、労働者のキャリア形成を促進することも経営者に求められだしてますが、そもそもある程度の給料と未来が見えている人にとっては「これ以上の何かを身に付けようという意思も無ければ無理もしたくない」という人もいますし、「定年になるまで今の状況であれば負担も要らないし言われたことだけは最低限こなす」という人も多いでしょう。
経営者は求められることは多いし責任も多い、確かに大きく利益の上げれる大企業であればそれに見合うだけの対価も貰えるでしょうけど、中小の零細企業にとってはそれに見合うだけの対価があるわけでもありません。まぁ普通の社員よりは自由に使えるお金は多いかもしれませんけどね。
こうやって考えていると従業員で好き勝手に「あの資格取り行きたいから金出して」「資格取ったらもう会社に用無いから辞める」「病気になったら休業補償頂戴ね」とやりたい放題している立場というのもいいもんかもしれません。
そして従業員を雇っている経営者というのは可愛そうかもしれません。もう少し中小の経営者を助けてあげるような制度になっていかないとそろそろ耐えられない会社も多いんじゃないでしょうかね。