2024年問題のスタートが間近に迫った現在。お金は出すから工期に間に合うように土日祝関係無く、朝昼晩関係無く現場を終わらせてくれって会社が例年通り出ています。
来年度からはそれを踏まえて施工単価を上げることも検討されている会社もあると聞きます。
単価が高額になったとて、儲かるから新たに大工さんになりたい、クロス屋さんになりたいとやって来ても一朝一夕じゃDIY程度にしかできません。
1年程度の修行をしても初任給並みの自分の給料分の仕事ができるレベル。様々な材料を経験し最低限の独り立ちと言うにはやはり3年程度はかかるでしょう。
先程ニュースを見る中で岸田総理が建設業の職人さん工賃5%上昇させてエッセンシャルワーカーとして賃金上昇させます的な記事を見ました。
運送業などでは、大型の運転免許さえ取得していて転職する気になればすぐに参入可能です。一人前では無いかもしれないですが0.8人前には仕事が出来ます。介護職でも資格無くてもそれなりに役立つ場面があります。
でも建設業に至っては、入社即戦力となりにくい現実があります。新築住宅を建てて入社一ヵ月の大工さんが建物作ってくれたよなんてこと聞いたこと無いと思います。クロスを1年目の人が仕上げてくれたという事も無いでしょう。賃貸ならあるかもしれませんけど。
職人さんの賃金を上げれば集まるというよりも、これまできちんと「職人」として技術を身に付けた人に対しての賃上げを十分にした上で、「新しい職人を抱えても負担が無い・これまで通り」というような対応をしていかないと「職人」を育てていく人が育ちません。
新しい人が出てこない事にはこれまでの人たちが安泰と思って油断をしたような仕事をしてしまったりというのも悪影響として出ています。
5%の賃上げくらいじゃ、今までやっていた人が「手取り増えた~やった~」くらいで終わりです。むしろ物価が上がっているので5%じゃ納得できないと怒るくらい。
他の業種も含めて全体で5%上がったら、不人気の建設業は結局これまでと他業種の差が変わらず同じまま。不人気は不人気のままです。こちらが10%上げれば他も10%上げるだけ。育成期間分だけ抱える側が損することを考えると中々新規で集めるのも難しいとこですよね。一時的に高く見える業種が出てはきますが、回りまわって全業種上がっているので変わりません。
値上げしていけない業種があれば、次第に淘汰される仕事となっていくのでしょう。
結局値上げして単価アップ・施工費アップなどとしていったところで不人気が変わる事はありません。地域性として強い会社があり、そこに求人が集まるという事はあるでしょうけれど、一時的・一過性のものであり、市場全体の倍率にそんなに変化があるわけではありません。
YouTuberが人気とか野球選手が人気とかサッカー選手が人気とか一部分にフォーカスされることが子供たちの人気・将来やりたい事に一過性の方向性をつけ、労働人口数が増えない以上、その他の業種が割を食っていくという構造には変わりないと思います。
一事業体が相場を上げれば、その他も追随して結局これまで通りという事になります。
運送業もこの4月から高くして人を増やして物流を維持していくと言われていますが、結局全体が上がる事による人手不足が変わる事はありません。
結局のところ人口増加していって、有効求人倍率が上がっていって、業種毎の人気も含めた働きたい意欲を上げていかない限りただの人の取り合いの循環でしか無くプロフェッショナルを育てていくという方向には成り得ません。
人口減少していく中で、人口増加に貢献したいとこですけど相手がいないと出来ないのも悩みどころ。私もそこに協力していく生き方したいんですけどね。これから先も取り合いになる状況にはうんざりしちゃいそうですね。