今日はタイトルのまんまのお話になりますが、段取りが悪く工程管理もろくにできていない監督さんの現場って、通常よりも余分に工程が掛かりますし、手間もかかるし、お金もかかるのですけれど、そういった現場に限って予算が無いから協力してくれって言われるんですよね。その要因を考えてみたいと思います。
まずは予算が無いという事の一番の要因となり得る【見積り】の段階に起因する見込みの甘さが原因として考えられます。
例えとして40年前の家のお風呂をユニットバスに変更する工事としてみましょう。
取付したいユニットバスの種類さえ決まってしまえば、間取りの変更が必要か?周辺の位置も変更しないといけないか?増築が必要か?などの要素が見えてきます。
その見積金額を積み上げる際に、専門で動いてくれる業者それぞれに概算でも見積りをもらって現調をしてもらっていればそんなに誤差が出ないのですけれど、自分で判断しきれないところまで「たぶんこれくらいだろう」っと安易に考えて見積りをしてしまい本当に必要な工事代金を確保できていないというのが要因です。
解体するにも既存の建物の状態・仕上げ方・給排水の位置や方向・脱衣室の納まり・周囲に設置する物したい物の配置関係など様々な要因があります。
それを打合せしていないので、配管の延長が必要・解体が難しい物件・脱衣室側を大きく解体しないと出来ない・造作が大きく必要など様々な要因が見落とされがち。
今回私の所にあったのも脱衣室側の壁5m分を貼ってもらうだけということで、少額の見積りしかしていなかったのですけれど、床も貼り替えしないといけないからやって。見積り外の工事で予算が無いから安くしてって言われました。
壁の工事はクロス屋さん。床の工事は床の職人さん。と別々ですし、一緒に工事が出来る人は限られる上にどうしても金額としてはかかるので安くしづらい要因です。別々ならまだ高くなりますしね。そういった人の日程を抑えるのはさらに大変だったりします。
その上で次の段取りの話に繋がります。
見積りで誤るくらいの状態で段取りをするので、お客様に提示する工事予定に関しても現実的に出来ないでしょ?という日程を組まれたりします。
解体2日・下地2日・ユニットバス1日・造作2日・内装1日・器具付け1日・美装1日・完了 みたいな感じで工程組まれたりします。あくまでも例えなので。
実際の状態で解体が4日かかる工事になってしまうとスタートから大惨事。
必要な下地だけ組んで翌日一日ずらしてもらってユニットバス・下地の残りと造作で2日やったけど終わらなかったから内装と並行して工事しながら夕方から器具付けに来られる。みたいな業者がラップしまくる工程になっちゃったりします。
最初の解体で余分に費用が掛かっている為追加の話をされているので予算が無くなっています。他の業者が日程ずらしたりの調整をしてくれているので工事自体は終わっていきますけど、ずらすことが出来なかったりしたらさらに工程が遅れてきます。
遅れてはいるけどお客様に相談もせず、決めた工期を守る為だけに尽力する事で現場の段取りはぐちゃぐちゃに。みんなが寄ってたかって工事するのでいい事にはなりません。
今回の例ではお風呂だけでしたので期間もそんなにズレませんが、家一軒全体のリフォームとしたらどうでしょう?お客さんには一時避難的に別の所に滞在してもらっていたり、引っ越しの日程が決まっていたりして、工期が遅れると次の滞在先を探したり引っ越しのキャンセル料が必要だったり別要因の出費がいる為に余計でも費用が要るので遅れないように必死です。
工期が長い分、それぞれ受け持ち業務の期間は長くなります。監督さんは間に合わせるために、解体+大工・大工+クロス・クロス+器具付け+美装などそれぞれの工事を重複させて考え始めます。
それぞれの工事を一緒にすると、10%~30%程度作業効率が落ちます。落ちた分だけラップする期間が延びます。効率が落ちた分当初よりそれぞれの業務が日数かかるので費用的にも多くかかってしまいます。
それぞれ単独業務に割り振れるように工程調整したり応援を依頼してそれぞれの業務だけで完結するように段取りする方がトータル的に安くなったり早く終わったりするのですけど、そもそも段取りも予算組みも甘い監督さんはとにかく人を詰め込んで早く終わった「気になっている」という段取りを組もうとします。
人がたくさん入っていれば早く終わっている気がするという幻想に気付かない事も原因なのでしょうね。周りにもそういった事を注意してくれる人もいないんでしょうし、立場が上になればなるほど回りが言えなくなってしまうのでしょう。
あんまり言って嫌われて今後の仕事に影響するというのを敬遠するというのもあるのかもしれません。
段取り一つで工事期間も費用も満足度もすべてが影響してくるので、是非いつもトラブってしまう監督さんは周りの業者にしっかり相談してもらいたいもんです。