気が付けば今年も40日ほどになってきました。現場の実働日数で言えば30日強といったところでしょうか。
年内に改修して欲しいという現場は、既に発注も入っていて工事予定がしっかり入っています。しかも年末というのは年内に引っ越し迄終わらせて新居で新年を迎えたいという需要もあり、現場段取りが非常に悩ましい時期になります。
年内の工事予定ってほとんど決まってしまっている状態ですね。
昨年も今年のお盆やGWの時にも書いたりしたのですが、残り1月くらいから動き出しても、住宅工事というのは機械化できず人が工事せざるを得ない現状です。
その人も高齢化によってどんどん減りつつありますし、残っている職人さんというのも絶対数は60代付近が多く、若くなるにつれて人員数は少なくなっていきます。
昔の人が若い頃はちょっとした仕事であれば、施工中の現場と掛け持ちして工事してちょっとでも稼ぎたいという風潮でしたが、昨今では働き方改革の影響で家族の理解が得られなかったり長時間労働は悪の風潮があるので、突発的にちょっとした仕事があっても工事してくれる人を見つけるのが非常に困難になってきています。
本来、【職人】という働き方は成果主義で出来高を上げてこそ収益が上がる職業であるのに、世間の風潮は成果を上げるよりも「決まった時間だけ働けばいい」という感じです。
それを如実に表すのが、9:00~17:00の工事時間遵守といった現場や土日祝は現場入場禁止というのが増えています。時間が短くなったからといって施工できる範囲が増えるわけでもありません。
コッソリ出たい相談をしても「近隣との協定でダメです」なんて言われることもしばしば。工程に間に合わせるのも難しくなりますし、必然的に単価を上げなくてはいけなくなっちゃいます。
そのクレームを出してくる近隣の家を建てる時にはそんなことは無かったんですけどね。あとから建てる人が住みにくくなっちゃうというのは昔から聞きますけど、こういったことも影響しているのかもしれません。
そんなこんなの理由で仕事が進まなかったり、単価が上がっていく理由があったりするんですよね。そんな中で突発的に仕事が発生しないようにご配慮頂きたいという、一施工業者のボヤキでした。よろしくお願い致します。
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